昨年の「クレア５.０ＸＸ（ダブルエックス）」の発売に続き、今年もキャブコン（キャブコンバージョン）「クレア」シリーズに新しいモデルが誕生した。その名も「クレア５・３　エボリューション」で、その名称の通りクレアの〝進化型〟ともいえるモデルになっている。

　その一番の特徴は、アップデートされた電装システムの採用だ。ナッツＲＶは今年、全ラインアップで電装関係の改善を行なっているが、エボリューションはさらに充電機能を向上させた電装システムを採用。サブバッテリーへの充電回路の見直しを図り、３つのバッテリーが４〜５時間でほぼフル充電になるすぐれたシステムになっている。

　この電装機器は、セカンドシート下部に収納されるため、従来モデルから若干装備が変更されている。これまでセカンドシートは前向き乗車と後ろ向き対面シートに対応したＲＥＶＯシートなどを採用していたが、同モデルは後ろ向きに固定。室内のアップグレードとしては、標準装備となった家庭用エアコンの室外機取り付け位置をリヤ側面から床下に移設し、熱効率の向上と同時にリヤベッド下の大きな収納庫をこれまで以上に広く使えるようにした。また、アールを取り入れた家具の意匠や、アッパーボックス、カラーリングなど一部改良も行なわれている。

(写真上：リヤ常設ベッド)

　エボリューションは現在、クレアの５・３シリーズのみ選べる派生モデルとなる。この新しい電装システムは、より扱いやすい全長５ｍ未満の５・０シリーズや「ボーダー」シリーズなど、他モデルでも実証実験や検証を進めながら、順次実装を検討しているという。会場では、新しい電装システムの詳細なども聞けるので、ぜひ進化したクレアに注目してみよう。

ベース車両：トヨタ・カムロード

乗車定員／就寝人数：７名／５名

登録ナンバー：８

全長×全幅×全高：５１９０㎜×２０７０㎜×２９１０㎜

価格：７０１万１０００円〜（税別）

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