モダンラグジュアリーを体現 メルセデス・ベンツ新型Cクラスクーペ発売
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メルセデス・ベンツ日本は3月14日、新型「Cクラスクーペ」を発売した。新型車は現行型Cクラスの最新鋭の安全装備はそのままに、Aピラー以降のボディを2ドアクーペ用に専用設計することで、Sクラスクーペの流れを汲むメルセデス最新のデザイン哲学である〝モダンラグジュアリー〟を体現した。また、同日の発表会では、上野金太郎社長兼CEOからCクラスカブリオレの年内発表の予定も公表された。
■スポーティかつエレガントなスタイリング
エクステリアは、メルセデスクーペの伝統的プロポーションである流れるようなルーフラインと、そのラインが流れ着く大胆で力強いリヤエンドが特徴。フロントマスクをひと目でCクラスファミリーの一員とわかるデザインとしながら、ダイヤモンドグリルと先代モデルより延長されたボンネットにより、スポーティな性格を強調している。
サイドビューは、フロントセクションから低く立ち上がるAピラーと、高い位置を走るベルトライン、サッシュレスドアにより抑揚の効いた独特なデザインが与えられた。車高はセダンより25㎜低くなっており、18インチおよび19インチのホイールと組み合わせることで、地面を掴むような印象を与える。また、サイドミラーはAピラーではなく、メルセデスのトップパフォーマンスを誇るAMG GTと同じくドアにマウントされるのも、特徴のひとつとなっている。
リヤはSクラスクーペを彷彿とさせるデザインを採用し、力強いリヤフェンダーが安定感を演出する堂々としたスタイル。さらに日本仕様は、より精悍なスタイリングが特徴の先代モデルで人気の高かったAMGラインが、全体のデザインディティールに採用されている。
ボディサイズは、先代よりホイールベースを80㎜、全長を65㎜、全幅を30㎜拡大することにより、運転席、助手席を中心に室内空間に余裕が生まれている。また、ボディ細部にわたる徹底した空力最適化により、Cd値は0・26というセグメント最高水準の空力性能を実現した。
インテリアは、センターコンソールをはじめ、ドアやリヤのサイドパネルを飾る流麗な造形でクーペの性格を強調。ダッシュボードとシートの表皮にはレザーARTICOを採用し、高級感を演出している。また、専用に設計されたハイバックタイプのスポーツシートはサポート性に優れ、ハードな走行時にも快適な乗り心地を実現する。
パワートレーンは最高出力156PS、最大トルク250Nmを発揮する1・6L直列4気筒ターボエンジンに、7速ATの7G‐トロニックプラスを組み合わせた。サスペンションはフロントが4リンク式、リヤはマルチリンクサスペンションを進化させた5本のリンクによる独立懸架式とし、高い直進安定性を実現した。このほか、走行状況に応じてダンパー内のオイル流量を変化させ、減衰力を調整する「セレクティブダンピングシステム」や、5つの走行モードからドライバーが望む走行特性に瞬時にセッティング可能な「ダイナミックセレクト」を標準装備する。
■卓越した先進安全装備により部分自動運転を実現
安全装備はCクラスセダンにも導入されている最新鋭の技術、レーダーセーフティパッケージをはじめとする「インテリジェントドライブ」を全車に標準装備した。
このインテリジェントドライブの土台となるのがクルマの周囲ほぼ360度をカバーする複合的なセンサーシステムだ。フロントウインドウ内側のステレオ・マルチパーパスカメラが最大500mの広範囲をモニターするほか、二つのカメラで車両前方約50mの範囲を立体的に捉える。レーダーセンサーは、フロントおよびリヤバンパーに内蔵された25GHzの短距離レーダー計4個、ラジエーターグリル奥の77GHzの中長距離レーダー1個、リヤバンパー中央の25GHzマルチモードレーダー1個の合計6個を搭載している。
これらのカメラとレーダーから得られたデータをコントロールユニットで融合させ、先行車両、横断車両、後方車両、対向車、歩行者などを検出し、その位置を特定する。これにより状況を判断して、アクセル、ブレーキ、ステアリングを自動でアシストすることで「部分自動運転」を実現している。
加えて、利便性を向上する装備として、自動操舵・ブレーキ機能により縦列駐車と車庫入れをサポートする「アクティブパーキングアシスト」も標準装備される。
【希望小売価格】
▽C180クーペスポーツ=547万円▽C180クーペスポーツ+=585万円
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