日産自動車は４月８日、神奈川県と横浜市に電気自動車（ＥＶ）、ｅ-ＮＶ２００を３年間無償貸与した。

これは、同社が行なう「ＥＶ活用事例創発事業」の一環として、「静粛性や給電機能をいかした各種作業車両としての活用」や「災害時の蓄電池としての活用」など、良い街づくりや行政課題の解決等の一助となる活用方法を考案した自治体に対し、ｅ-ＮＶ２００を無償貸与するもの。昨年末から順次貸与が始まり、ＥＶの活用事例を全国に展開することで、ＥＶのさらなる普及を目指している。

具体的に神奈川県では、県税事務所の業務の一つである軽油抜取検査などに同車を活用。ガソリン車に代わりＥＶのｅ-ＮＶ２００を活用することで、路上等における検査の際、使用する軽油分析器の電源をパワープラグから確保できるため、アイドリングによる騒音や排出ガスを出さずに作業することが可能となる。

横浜市では、交通局による地下鉄駅舎やバス停留所における設備の修理作業に同車を利用。ガソリン式発電機を使うことなく電動工具が利用できるため、特に夜間において環境に配慮した静かでクリーンな作業ができると期待している。

さらに、区役所における食品衛生業務では、食中毒の調査や食品抜き取り検査用車両として活用することで、電動式冷蔵庫を車載することができ、検体をより安定した温度で冷却し運搬することが可能になるとしている。

週刊Ｃａｒ＆レジャーについてはこちら→http://www.car-l.co.jp/