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2016/04/12

ダイハツ・ブーン/トヨタ・パッソ、6年ぶりにフルモデルチェンジ 小粋な「街乗りスマート・コンパクト」

matsuguma
カーアンドレジャーニュース

 ダイハツは4月12日、小型乗用車のブーンをフルモデルチェンジし発売した(同日、トヨタはパッソとして発売)。従来のトヨタとの共同開発から、ダイハツが企画・開発、生産までを担うOEMとなり、ダイハツが軽自動車で培った各種技術と商品提案力を投入。ガソリン登録車№1の低燃費、28・0㎞/㍑(2WD、JC08モード)とともに、上質な乗り心地を手に入れ、リッターカーの存在価値を高めるモデルとした。


 近年、軽自動車の商品力向上は、リッターカーの存在価値を脅かしかねないほど著しい。こうした〝逆風〟の中での開発では徹底してユーザーニーズの吸い上げ、室内空間の広さ、より高い基本性能を求めていることが分かった。これを解決するため、これまで軽で培ってきた「軽量高剛性ボディ」「e:Sテクノロジー」などが採り入れられた。


■効率的な軽のパッケージング技術を採用
 新型車は、先代モデルから全長と全幅を維持しながらも、ホイールベースの拡大や後席の後方配置などにより、前後乗員間距離を75㎜拡大。クラストップの前後乗員間距離940㎜を確保し、ゆとりある室内空間を実現した。また、ホイールベースを拡大しつつも前輪切れ角の最適化で、最小回転半径を4・6mにとどめ、従来よりも小回りが利くようになった。また、デザインについてもダイハツが得意とする二つのテイストを採用している。


■合理的で存在感ある、ブーン/パッソ
 エクステリアは、大型フロントグリルの採用で存在感を高めるとともに、下部のバンパーを台形とし、フロント全体で安定感を与えた。サイドビューは、キャビンを包み込むキャラクターラインで、広々とした室内空間を表現。また、エンジンフードを高く見切りの良さを形にした水平基調とすることで、安定感を演出している。
 インテリアは、ワイド感を強調する水平基調のインストルメントパネルに、使い勝手の良いロングトレイ、両サイドのサイドレジスターリングで室内の広さと軽快感を表現した。シートのアクセントカラーとインパネ加飾によるトータルコーディネートで室内の一体感も演出している。
 なお、ボディカラーは、ブーン/パッソ、ブーンシルク/パッソモーダともアイキャッチとなる高彩度色から艶やか深みのある色まで幅広いラインアップを設定。ブーン/パッソが全12色、ブーンシルク/パッソモーダはブラックルーフのツートーンを含む全18色を揃える。

(写真:ブーンシルク)

■スマートかつ上質なブーンシルク/パッソモーダ
 フロントグリルからボディへとつながりを持たせることで上質感を表現。リヤビューは、バンパーガーニッシュとリフレクターのシルバー加飾により、上質かつワイドな印象を持たせた。
 サイドビューでは、ピラーをブラックアウトすることでシンプルな中にも上質感を演出している。


 インテリアは黒を基調とし、グレージュとマゼンタのアクセントカラーをインパネ加飾、メーターに配し、小粋な仕上がりとした。シートも黒と艶やかなマゼンタの配色で質感を高め、起毛した表皮を採用し触り心地を高めた。

■優れた低燃費とフラットな乗り心地
 エンジンは直列3気筒1・0㍑のみ。従来型を改良したもので、デュアルインジェクターやデュアルポート化(吸気)、高圧縮化に対応するピストン形状、スパークプラグなど〝e:Sテクノロジー〟を採用することで、ガソリンエンジン登録車トップとなる燃費を実現した。また、4WD車にも新たにアイドリングストップ機能が採用され、エコカー減税対象車となった。
 乗り心地向上には、プラットフォームを一から見直し、大幅に改良することでポテンシャルを大きく向上させた。軽で実証した軽量高剛性ボディの考え方を踏襲し、アッパーボディのサイドアウターパネル全面にハイテン材を使用するとともに、フロントフェンダーやバックドアなどの一部を樹脂化することでボディ剛性を高め、車重は従来レベルを維持した。
 街中でのフラットな乗り心地を実現するため、サスペンションも最適チューニング。低速時では凸凹通過時のピッチングなどの収まりの良さを、中低速域ではコーナーリング時や車線変更時のロール、ふらつきを抑制している。

 


■先進の安全装備〝スマートアシストⅡ〟搭載
 キャストやムーヴに搭載された衝突回避支援システム、スマートアシストⅡを小型車に初採用。スマートアシストⅡは、①衝突回避支援ブレーキ機能(対車両)、②衝突警報機能(対車両、歩行者)、③車線逸脱機能、④誤発進抑制制御機能(前方・後方)、⑤先行車発進お知らせ機能という五つの機能をパッケージしたもの。さらに、ヒルホールドシステム(ヒルスタートアシストコントロール)、エマージェンシーストップシグナル(緊急ブレーキシグナル)、シートベルトリマインダー(全席)を搭載している。

【希望小売価格】ブーン=115万200円~164万2680円▽パッソ=115万200円~162万円▽ブーンシルク=143万1000円~185万3280円▽パッソモーダ143万1000円~183万600円

 

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