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2016/05/09

足こぎ車いす × ハイブリッドセンサで仮想散歩

matsuguma
カーアンドレジャーニュース

株式会社テクノプロジェクト(本社:島根県松江市、代表取締役社長:吉岡 宏、以下 テクノプロジェクト)では5月9日、医療法人財団 公仁会 鹿島病院(所在地:島根県松江市、院長:清水 保孝、以下 鹿島病院)より委託を受け、筋電・筋音ハイブリッドセンサと連携するアプリケーション『足こぎ車いすリハビリテーション支援アプリ』の試作を開発した。


このアプリケーションは、『足こぎ車椅子を活用した片麻痺患者のリハビリとその効果判定ソフトウェアに関する実証』(鹿島病院が島根県より「地域医療の向上に向けた公募型チャレンジ事業」を採択)において開発したもので、足こぎ車いすを活用したリハビリをより楽しく取り組むことを目指す。

 

■微量な力でこげる「足こぎ車いす」と「筋電・筋音ハイブリッドセンサ」とは
「足こぎ車いす[製品名:Profhand(プロファンド)]」は、株式会社TESSが販売している最先端の介護福祉機器。自転車のようにペダルにより動力を生む車いすで、脳卒中、脊椎損傷等で歩行困難な方でも、どちらかの足が少しでも動かせれば、ごく軽い力でもこげる可能性を持っている。早足程度のスピードで心地よい長距離サイクリングができるため、知らず知らずのうちに、障害側の下肢筋肉衰弱および関節拘縮の予防効果や、神経回路を賦活させることで神経筋の再教育効果等、楽しく無理のないリハビリテーションで効果を得ることができる。

また、「筋電・筋音ハイブリッドセンサ」は岡山大学大学院 岡 久雄教授が研究開発しているもので、どのくらい力を込められているか(筋電計)、どのくらい筋肉がふくらんだか(筋音計)を同時に測定できる。


■センサとの連携で地図上をバーチャル走行
開発したアプリケーションは、筋電・筋音ハイブリッドセンサと連携して筋肉の動きから移動距離を計算し、地図上をバーチャルに走行しているように表示。走行している場所の景色を写真で見ることもでき、患者はセンサを装着して足こぎ車いすでリハビリ室内を移動するが、アプリケーションでは設定した地図上のコースの目的地を目指して走行していることになる。


このアプリケーションを使うことで、リハビリ患者は景色を見ながら、楽しく運動することができる。患者のリハビリに対する達成感や意欲の向上への働きかけに有効であり、実際に利用した患者からは「リハビリの訓練のみならず遊び感覚でも続けていきたいと感じられる」と評価されているという。

鹿島病院では、入院中のリハビリの一環に足こぎ車いすでの訓練を取り入れており、入院患者の麻痺改善、また、効果的なリハビリにより患者の入院期間を短縮させ、自宅生活への早期移行に繋がることを期待されている。

【組織概要】
名称 : 医療法人財団 公仁会 鹿島病院
代表 : 院長 清水 保孝
所在地: 島根県松江市鹿島町名分243-1
URL  : http://www.kashima-hosp.or.jp/


【会社概要】
商号 : 株式会社テクノプロジェクト
設立 : 1984年3月1日
代表 : 代表取締役社長 吉岡 宏
本社 : 島根県松江市学園南2丁目10-14 タイムプラザビル
資本金: 1億円
URL  : http://www.tpj.co.jp/

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