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2016/06/13

ダイハツ・ハイゼット キャディー 新発売 積載優先から人の働きやすさを考えた新ジャンル軽商用車

osaki
カーアンドレジャーニュース

ダイハツ工業は6月13日、新型軽商用車「ハイゼット キャディー」を発売した。新型車は、〝はたらく 楽ラク〟をコンセプトに乗用車づくりで培った広さと使い勝手の良さを追求したFFレイアウトを採用し、高い静粛性とゆとりある運転空間、使い勝手の良い荷室を実現。また、同車独自の低燃費技術に加え、軽商用車で初めてカメラ方式の衝突回避支援システム「スマートアシストⅡ」を採用するなど、荷物優先のクルマづくりから「人の働きやすさ」へと発想を転換した新ジャンルの軽商用車だ。

■FF採用の理由とメリット
新型車の開発にあたり行なわれたリサーチで、商用車の荷室使用率と平均積載が共に減少していることがわかった。その一方で、商用車にも静粛性や乗り心地の良さを求める意見も多く見られ、軽乗用車を商用用途に使うケースも増えているという。新型車はFFレイアウトを採用することで、安全性から経済性にいたる多様なニーズに応えた。

従来の軽商用車は、荷室を広く取るために運転席の下にエンジンを置くことが主流だったが、新型車は運転席の前にエンジンを置くことで低床フロアを実現。軽キャブバンと比較して低い運転席足元のフロア高360㎜と、乗り降りしやすいシート高750㎜を手に入れた。

同様に荷室も、ハイゼット カーゴに比べ40㎜低いクラストップの低さを誇るフロア高595㎜を実現。従来の商用車に比べて積載性の向上を果たしている。

さらに荷室は、軽商用車初となる樹脂製フロアを採用することで、汚れを拭き取りやすくした。フラットな荷室により、スムーズな荷物の出し入れを可能としたほか、2名乗車で小型ダンボール箱(497×315×293㎜)であれば約18箱を積載できる容量を確保している。

また、デッキボードを脱着式とすることで、荷室後方に大容量ラゲージアンダートランクを持ち、ラゲージアンダートランクを活用すれば荷室の高さはクラスNo.1の1485㎜となり、背の高い荷物も立ててまま積むことも可能になっている。

このほか、助手席後方アンダートランク機能を設定。さらに、助手席の前には約6・6Lの大型インパネトレイを設定するほか、小物の置き場所に役立つインパネセンターポケットやセンタートレイなど、整理整頓を楽にする豊富な収納機能を装備し、作業の効率アップに貢献する。

■軽乗用車で重ねてきた高い基本性能と低燃費技術
FFレイアウトの採用のメリットは乗降性や積載性だけではない。運転席前のエンジン配置や、音の進入経路遮断と吸遮音材の最適配置により、特に発進・停止が多い配送業務従事者から要望が多かった静粛性を向上させ、運転時の疲労軽減に貢献する。また、軽乗用車と同様のステアリング角度を30度とすることで、乗用車感覚の運転のしやすさに加え、ゆとりある運転空間で楽な運転姿勢をとることが可能となっている。

軽乗用車で培った知見を生かして、ウレタンバンプスプリングの採用やスタビライザーの標準装備などにより、コーナリング時のふらつきが小さく高さを感じさせない操縦安定性や乗り心地の良さを実現。加えて、商用車として求められる耐久性を確保するため、コイルスプリングのばね定数、ショックアブソーバーの減衰力特性などを最適化している。

さらに、低燃費技術としてクールドi‐EGRやCVTサーモコントローラー、樹脂化ボディなどを採用した「e:Sテクノロジー」に加え、動力伝達効率が高くエンジン負荷の小さいCVT、転がり抵抗が小さいタイヤを採用した。これらに加え、アイドリングストップ機構も全車標準装備し25・0㎞/L(JC08モード/2WD、NA車)という低燃費を達成。全グレードでエコカー減税の免税もしくは減税の対象となり、経済性の高さを実現している。

■従来の商用車になかった安全と楽しみ
安全運転をサポートする装備として、カメラとソナーセンサーを搭載したダイハツで最新の安心・安全装備となる「スマートアシストⅡ」を軽商用車に初めて採用。衝突回避支援ブレーキ、車両・歩行者との衝突警報機能に加え、車線逸脱警報、誤発進抑制制御、先行車発進お知らせ機能など、さまざまな機能で安全を支援する。

さらに、従来の軽商用車ではオプションとしていたABS(EBD機能付)のほか、コーナリング時の横滑りを抑制するVSC、発進・加速時にタイヤの空転を抑えるTRC、登り坂での車両後退を防止するヒルホールドシステムなど、アクティブセーフティ技術を全車に標準装備した。

また、従来の商用車に無い楽しみとして、豊富なカラーバリエーションを用意。標準色のホワイトに加え、5色のボディカラーをカラーパックとしてメーカーオプションで設定し、ユーザーの好みに応じて選べる楽しさを提供する。加えて、シートバックテーブルや100V電源などをパックにしたユースパックなど、使用用途に応じた七つのパックオプションやディーラーオプションを用意し、多用なニーズを持つ〝はたらく〟ユーザーをサポートする。

【希望小売価格】
[NA車]D=118万8000円(131万2200円)▽D〝SA Ⅱ〟=125万2800円(137万7000円)▽D〝デラックス〟=125万8200円(138万2400円)▽D〝デラックス SAⅡ〟=132万3000円(144万7200円)[ターボ車]X=135万5400円(147万9600円)▽X〝SA Ⅱ〟=142万200円(154万4400円)※カッコ内は4WD価格

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