トヨタガズーレーシング、第44回ニュルブルクリンク24時間耐久レースに参戦
matsuguma
トヨタガズーレーシングは5月28日から29日に決勝が行なわれた、第44回ニュルブルクリンク24時間耐久レース(ドイツ)に3台の車両で参戦。このうち、トヨタ・C-HRレーシングとレクサス・RC Fの2台が完走を果たした。
今年の〝ニュル24時間〟の決勝には、158台が参戦した。トヨタガズーレーシングの1台、トヨタ・C-HRレーシングは、今年末に市販予定であるトヨタ・C-HRのレース仕様車で、SP2Tクラスに参戦(影山正彦/佐藤久実/片山智之)し、総合84位、クラス3位となった。
また、SP3Tクラスに参戦したレクサス・RC(木下隆之/松井孝允/蒲生尚弥)は、駆動系トラブルでリタイヤ。残る1台のRC F(土屋武士/片岡龍也/大嶋和也/井口卓人)は、レース経験豊富なトムスの開発力と、熟練したメカニックが持つノウハウを学ぶためチームトムスとともにSP-PROクラスに参戦し、総合24位、クラス1を獲得した。
(トヨタガズーレーシングの参戦車両。(左から)レクサス・RC F、トヨタ・C-HRレーシング、レクサス・RC)
●ニュルブルクリンク24時間レース参戦の意義
このレースの舞台となるサーキット、ニュルブルクリンク(北コース)は全長約25㎞のアップ&ダウンに富んだコースで、クルマにかかる負担も大きく、世界の自動車メーカーの多くが車両の実験評価にも使用するコース。いわばクルマづくりの現場の一つといえる。
このレースに参加したトヨタの社員は、耐久レースという通常のテストコースによる実験評価よりもさらに過酷な環境下で、クルマの限界を知り、改善力を養うといったさまざまな経験を積んだ。2007年よりこの活動を開始しており、今年で10年目を迎えた。これまでメカニックやエンジニアとして参加してきた社員は、その後レース活動での知見を活かし、さまざまな車両開発の現場だ活躍している。
また、過去のレースにはレクサス・LFAやトヨタ・86(ハチロク)などが参戦し、その後の市販車としての性能向上、商品性向上に生かされた。本年はC-HRを市販前に投入し、よりよい商品づくりに生かせるように取り組んだという。
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