ジャガー・ランドローバー・ジャパンは６月13日、ジャガーブランドの新型ＳＵＶ「Ｆ‐ＰＡＣＥ」の受注を開始した。新型車は、高い走行性能と実用性を両立するジャガー初の〝パフォーマンスＳＵＶ〟として、昨年の独・フランクフルトモーターショーで世界初公開。日本にはガソリン仕様が２モデル、ディーゼル仕様が３モデルの計５モデルが導入され、７月下旬から順次納車される予定となっている。

■Ｆ‐ＴＹＰＥのＤＮＡを継承したデザイン
新型車は、ＳＵＶでありながら見た目から乗り心地までスポーツカーを彷彿とさせる、究極の実用的なスポーツカーを目指して開発。ジャガーのピュアスポーツカー「Ｆ‐ＴＹＰＥ」のＤＮＡを継承するスタイル、ラグジュアリーなインテリアと実用性を完璧なバランスで実現した。

エクステリアは、フロントグリルの上部エッジライン部からＡピラーに向かって描かれたラインが、戦闘機のようなロングノーズの鋭さを表現し、高い走行性能を予感させる。そのボンネットからリヤ部分へと連続的につながる複数の直線的なサイドラインと、プレス技術を駆使して生み出された陰影が、シンプルながらＳＵＶらしい力強さと躍動感を与えている。

インテリアは、スポーティな中にもエレガントと先進的な要素を随所に散りばめた。特にコックピットは、クリアな視界をもたらす独自のスポーツコマンドドライビングポジション、手の届きやすい位置に配置されたスイッチ類がクルマとの一体感や安心感をもたらす。さらに、メーターパネルの位置にはナビ画面も表示できる12・３インチＴＦＴインストルメントクラスターが配され、センタークラスターの10・２インチの静電式タッチスクリーンと相まって、スムーズで直感的なドライビングをサポートする。

また、スペース効率を追求することで、５名が快適に座ることができる室内空間を実現。後席は９４５㎜のレッグルームと65㎜のニールームを確保することで、大人３名が快適に乗車できるスペースを確保している。さらに、通常時で５０８?を誇るラゲージスペースは40：20：40の分割可倒式リヤシートにより、乗員人数や荷物の量にあわせてさまざまなアレンジが可能。リヤシートをすべて倒せば、１５９８Lのクラス最大級のラゲージスペースが出現する。

■ボディの80％にアルミニウムを使用　50：50に近い理想的な重量バランスを実現
心臓部のエンジンは、最高出力が３８０ＰＳと３４０ＰＳ（いずれも最大トルクは４５０Ｎｍ）を発揮する２種類のＶ型６気筒３・０?スーパーチャージドガソリンエンジンと、直列４気筒２・０?ディーゼルターボ（最高出力１８０ＰＳ／最大トルク４３０Ｎｍ）エンジン、計３種類のエンジンを設定。いずれのモデルも８速ＡＴを組み合わせ、３８０ＰＳのエンジンを搭載する「Ｆ－ＰＡＣＥ　Ｓ」では、時速０～１００㎞加速５・５秒という俊足ぶりを見せる。ディーゼルエンジンは１７５０ｒｐｍという低回転から最大トルクを発揮する一方で、15・８㎞／?（ＪＣ08モード）の燃費を達成している。

ボディには80％のアルミニウムを使用し、高強度・高剛性を両立する軽量モノコック車体構造を採用。車重はディーゼル車で１９２０㎏、ガソリン車で１９８０㎏とし、前後の重量バランスはほぼ50：50の理想的な配分を達成している。

高い走行性能を支える足元には、フロントはダブルウィッシュボーン、リヤはインテグラルリンクのサスペンションを搭載することで、縦方向と横方向の双方に理想的な剛性をもたらし、快適な乗り心地とスポーティでレスポンスに優れたハンドリングを提供する。
■走行性能と安全性能を高める先進装備
走行性能と安全性能を高める先進技術も多数採用。コーナリング時のアンダーステアの発生を抑制するトルクベクタリングバイブレーキング（ＴＶｂＢ）をはじめ、時速３・６㎞～30㎞までの間で一定速度の走行を可能とするオールサーフェイスプログレスコントロール（ＡＳＰＣ）も装備し、滑りやすい悪路などの走行にも対応する。

さらに、歩行者検知機能を備える自動緊急ブレーキシステムや、車線逸脱警告機能など、安全装備も充実。また、車両の施錠、開錠を可能とするリストバンド型アクティビティーキー（防水、耐衝撃性）や、電動で展開・収納されるサイドステップもオプション設定されている。

■ジャガー・ランドローバー史上最大規模のイベントを開催
Ｆ‐ＰＡＣＥの受注開始にあわせ同社では、新型車をはじめとした新生ジャガーの魅力を発信するスペシャルイベント「ザ・ジャガーウィーク」を、６月14日～19日まで横浜赤レンガ倉庫の特設会場で開催した。

会期中はジャガーのフルラインナップを展示するとともに、試乗体験や１９６３年式Ｅ‐ＴＹＰＥの展示、英国カルチャーが体験できるポップアップストアなど、ブランド80年の歴史やイギリス文化が堪能できる内容となっている。

中でも、円形競技場のコロシアムに見立て、金属製ネットで作られた巨大バンク壁の側面をＦ‐ＰＡＣＥが走行するウォールドライブはイベントの目玉で、訪れた人の注目を集めた。

また18日夜には、国内外で活躍するミュージシャンのＭＩＹＡＶＩさんとＤＪ　ＫＡＯＲＩさんによるスペシャルライブが開催され、イベントに花を添えた。
【希望小売価格】
［ガソリン］Ｒスポーツ＝８４９万円▽Ｓ＝９８１万円［ディーゼル］ピュア＝６３９万円▽プレステージ＝６６３万円▽Ｒスポーツ＝７２８万円

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