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2016/08/01

メルセデス・ベンツ Eクラス フルモデルチェンジ 完全自動運転に近づく革新的な安全装備を数多く搭載した〝未来型Eクラス〟

osaki
カーアンドレジャーニュース

 メルセデス・ベンツ日本は7月27日、中核モデルのEクラス(セダン)のフルモデルチェンジを発表した(E200アバンギャルド/アバンギャルドスポーツは同日発売、他グレードは10月以降発売予定)。10代目となる新型Eクラスは、完全自動運転にさらに近づく安全運転支援システム「ドライブパイロット」など、安全性を高める先進技術を数多く採用したほか、最新のデザインを採り入れたエクステリアと、フラッグシップのSクラス譲りの上質なインテリアを備えたスタイリッシュなプレミアムセダンに生まれ変わった。


■ステアリングアシスト機能を強化、ドライブパイロット
 新型Eクラスに採用された数々の新技術のうち、注目されるのが〝完全自動運転〟への次のステップとなるドライブパイロットだ。

 Eクラスが初採用となるドライブパイロットは、レーダーセンサーやステレオマルチパーパスカメラで車両周辺を監視し、事故などの発生を予防する「レーダーセーフティ」をさらに進化させた安全運転支援システム。中でも、高速道路走行中にドライバーがウインカーを操作して2秒以上点滅させ、他の車両などとの衝突の危険がないことを確認後、自動で車線変更を行なう「アクティブレーンチェンジングアシスト」をメルセデスで初めて導入した。

 さらに、高速道路の渋滞時に先行車を追従する自動運転技術「ディスタンスパイロット・ディストロニック&ステアリングパイロット」もさらに機能を強化。先行車や車線を認識して行なうステアリング操作のアシストは、車線が不明瞭な道ではガードレールなどを認識して作動し、車間を維持しながらステアリング操作をアシストすることで、ドライバーの負担を軽減する安全運転支援システムになっている。

 加えて、ドライバーが一定時間ステアリング操作を行なわない場合に音と表示で警告を行ない、それでも反応がない場合は緩やかに車両を減速させて停車し、パーキングブレーキを作動させる「アクティブエマージェンシーストップアシスト」などを世界初採用している。

■優雅さと先進性を巧みに融合したデザイン
 エクステリアはグレード別に展開。最新のメルセデスデザインを表現する「アバンギャルド」、AMGラインのデザインを基調にスポーティな存在感を際立たせた「アバンギャルドスポーツ」、伝統的なフロントフェイスが特徴的な「エクスクルーシブ」の三つが設定された。二重の眉のような特徴的なフロントマスクを作り出すのは、片側84個のLEDを備えるマルチビームLEDヘッドライト。理想的な配光パターンを毎秒100回の頻度で細かく解析。先行車や対向車を眩惑させることなく、前方を明るく正確に照射する。

 インパネには、セグメント初となる高精細12・3インチワイドディスプレイを2面配置。二つのディスプレイを一枚のガラスバーで融合したディスプレイは、空中に浮かぶようにも見え、インテリアの先進性を強調する重要な要素になっている。さらに、ステアリングには世界初となるタッチコントロール機能を備え、シフト操作やインフォテイメント機能などステアリングを握った操作できるようになっている。

 このほか、インテリアにはSクラスに引けをとらない高級素材を採用。室内照明には、長寿命・節電型のLEDを使用し、改良されたアンビエントライトは64色のカラーを選択できるようになった。

■新世代エンジンなどによる卓越した走行性能
 パワーユニットはガソリンエンジンが直列4気筒2・0㍑ターボ(最高出力が184PSと211PSの2種類)と、V型6気筒3・5㍑ツインターボ(333PS/408Nm)。ディーゼルターボは新開発の直列4気筒2・0㍑を設定。トランスミッションは全車9速AT(9G-TRONIC)を採用した。

 このうち、ディーゼルエンジンは、排気量を2・2㍑から2・0㍑にダウンサイジングするとともに、シリンダーピッチを狭めることで小型化も実現。排出ガス浄化では、DPF(粒子状物質除去フィルター)とSCR触媒コンバーターを統合したsDPFを直接エンジン本体に取り付け、排出ガスの温度低下による浄化効率の低下を防ぎ、将来導入されるRDE(実路走行試験)規制にも対応する。

 また、シングルステージターボチャージャーと可変タービンジオメトリの採用や、シリンダー面とスチール製ピストンの摩擦を低減するメルセデス・ベンツが開発した表面コーティング技術を導入することで、最高出力195PS、最大トルク400Nmの力強い動力性能を実現した。

 足まわりは、あじりてぃコントロールサスペンションを中心に、E400には新開発の電子制御式エアサスペンションであるエアボディーコントロールをメルセデスとして初採用した。サイズの異なるチャンバーを後輪部に三つ、前輪部に二つ搭載し、サスペンションの硬さを3段階で調整可能となり、ソフトな乗り心地から速度が増すにつれ、優れた操縦安定性を実現する。

【希望小売価格】
[E200]アバンギャルド=675万円/4MATICアバント=698万円/アバンギャルドスポーツ=727万円[E220d]アバンギャルド=698万円/アバンギャルドスポーツ=750万円[E250]アバンギャルドスポーツ=756万円[E400]4MATICエクスクルーシブ=988万円

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