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2016/11/20

「乗用車メーカー決算報告」、第2四半期は円高影響で軒並み減収減益

matsuguma
カーアンドレジャーニュース

 乗用車メーカー7社の第2四半期決算の業績が出揃った。昨年上期は120円台の円安が追い風となり、各社とも増収増益だったが、今年度は円高が105円前後まで進み軒並み減収減益に陥っている。通期見通しも下方修正するメーカーが多く、余談を許さない状況である。


【トヨタ】●5期振りの減収減益
販売台数は前年同期比2.0%増の436万3千台だった。売上高が前年同期比▲7.2%の13兆705億円、営業利益が▲29.5%の1兆1168億円と減収減益となった。尚、為替変動で5,650億円が営業利益を押し下げた。通期見通しは、販売台数を下方修正、売上高は計画通り、営業利益を上方修正した。

【ホンダ】●年金処理で減収増益
販売台数は前年同期比1.2%増の179万8千台だった。売上高が前年同期比▲8.1%の6兆7346億円、営業利益が22.5%増の4949億円で減収増益となった。尚、為替変動▲1,780億円、年金会計処理+840億円があった。通期見通しは、販売台数と売上高を下方修正し、営業利益は上方修正した。

【日 産】●円高影響で減収減益
販売台数は前年同期比▲0.1%の261万3千台だった。売上高が前年同期比▲10.3%の5兆3210億円、営業利益が▲14.0%の3397億円と減収減益となった。尚、為替変動で1,798億円が営業利益を押し下げた。通期見通しは、当初の計画を据え置き、販売台数は計画通り過去最高の560万台を狙う。

【マツダ】●販売好調も減収減益
販売台数は前年同期比1.4%増の77万5千台で過去最高。売上高が前年同期比▲9.1%の1兆5463億円、営業利益が▲29.8%の883億円と減収減益となった。尚、為替変動で648億円が営業利益を押し下げた。通期見通しは、売上高と営業利益を下方修正、販売台数は過去最高の155万台を狙う。

【富士重】●減収減益も高利益率
販売台数は前年同期比8.4%増の51万2千台で過去最高。売上高が前年同期比▲1.5%の1兆5776億円、営業利益が▲26.9%の2085億円で減収減益となった。尚、為替変動で817億円が営業利益を押し下げた。通期見通しは、売上高と営業利益を下方修正、販売台数は過去最高の106万台を狙う。

【スズキ】●インド好調で減収増益
販売台数は前年同期比1.1%増の140万4千台で過去最高。売上高は前年同期比▲3.6%の1兆4990億円、営業利益が14.3%増の1155億円で減収増益となった。尚、為替変動で502億円のマイナス影響。通期見通しは、販売台数を下方修正するも過去最高の287万台を狙い、営業利益も上方修正した。

【三 菱】●台数大幅減で赤字計上
販売台数は前年同期比▲19.2%の48万9千台。売上高は前年同期比▲19.2%の8648億円、営業利益は316億円の赤字計上。為替変動で▲339億円、市場措置費用で▲527億円が大きい。通期見通しは、営業利益で276億円の赤字を計上、当期純利益も2,396億円の赤字を計上する見通しである。

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