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2016/11/26

フォーミュラEカーが丸の内で公道デモ走行を実施

matsuguma
カーアンドレジャーニュース

 2014年から始まった電気自動車(EV)によるフォーミュラカーレース「フォーミュラE」の参戦車両が11月23日、東京・丸の内仲通りの石畳でデモンストレーション走行を実施した。

 今回ステアリングを握ったのは、フォーミュラE創設時から参戦し、出場選手中最多となる13度の表彰台登壇を誇るルーカス・ディ・グラッシ選手(ABTシェフラー・アウディスポーツ)。丸の内仲通りの約250mという限られたコースでのドライブだったが、沿道から見守った約5000人の観衆は、サーキットを思わせるタイヤの焦げたような匂いや、加速時のモーター音などで性能の片鱗を見せる〝スーパー〟EVマシンに驚きの声が上がった。

 ルーカス選手は「今回のデモ走行が日本でのフォーミュラE開催への第一歩になると信じている」と話し、その際にはドライバーとしてぜひレースに参加したいとコメント。また、元F1ドライバーでフォーミュラEレースの解説も務める片山右京さん(写真右)は「フォーミュラEのマシンは本当に速く、モーター音はジェット機のようで近未来の音がする」と説明。さらに「フォーミュラE激しいバトルを繰り広げられ、世界中から注目を集めている」と集まった観衆に魅力をアピールした。

 フォーミュラEは秋から春にかけて全12戦、すべて市街地コースで開催。従来のモータースポーツではおなじみのエキゾーストノートや、排出ガスがゼロのため市街地で開催しやすいのが特徴でもある。走行時はほぼ無音のため、会話を楽しみながらの観戦や、会場ではDJブースを設け音楽が流すなど、野外ライブのような雰囲気も楽しめる。

 さらにユニークな「ファンブースト」というシステムもあり、SNSを使ったファン投票により得票数の上位3名のドライバーが、瞬間的な加速アシストをレース中2回使えるというもの。従来のモータースポーツにはない、ファンも一体となって楽しめる双方向型の仕組みでレースを盛り上げている。

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