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2016/12/22

NASUVA、対歩行者被害軽減ブレーキを新たに評価基準へ

matsuguma
カーアンドレジャーニュース

 国土交通省と独立行政法人自動車事故対策機構(NASVA)は12月1日、日本自動車研究所(茨城県つくば市)で自動車の安全性能を比較評価する平成28年度前期分の自動車アセスメントを公表するとともに、新たに予防安全性能評価の対象に加わった「対歩行者被害軽減ブレーキ」試験のデモンストレーションを実施した。

 この自動車アセスメントは、自動車の安全性能をさまざまな実験で数値化することにより、ユーザーが安全性の高い自動車を選択しやすくするとともに、メーカーにはより安全な製品の開発を促し、安全性の高い自動車の普及促進を図るもの。

 平成28年度の前期分として、衝突安全性能評価で4車種、予防安全性能評価では11車種の試験を実施。衝突安全性能評価では、プリウス(2016年11月発売)が最高点となる183・6点(208点満点)を獲得した。

 また、予防安全性能評価の試験では交通事故による死者のうち歩行者が37%(平成27年)と最も高い割合を占めるため、今年度から歩行者事故防止に向け日本初となる歩行者に対する被害軽減ブレーキの試験を導入した。

(クルマの陰から歩行者が飛び出してくるのを想定したデモンストレーション)

 今回試験を実施した11車種すべてが予防安全性能の最高ランクASV++を獲得(71点満点中46点超)。最高得点はアクセラ(2016年7月発売)の70・5点となった。このうち、対歩行者被害軽減ブレーキ試験のみでも、アクセラが25点満点中24点・5点の最高点を獲得している。

 デモンストレーションでは、最も評価が高かったアクセラがデモ走行を行なった。車両速度は30㎞で、ドライバーから死角となる駐車車両の陰から、歩行者を模したダミー人形が飛び出してきたが自動的にブレーキが作動し、接触を回避。アクセラの安全性能の高さが発揮された。

 このほかにも、NASVAのウェブサイト上では試験動画がアップされているので車両購入を検討されている方はぜひ参考にしよう。

(車両は試験時の精度を高めるためさまざまな機器を搭載)

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