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2017/01/22

プジョー、1~3位独占 ランドクルーザー、市販車部門4連覇! レンジャー、クラス8連覇達成! 日本勢の健闘も光ったダカールラリー2017

osaki
カーアンドレジャーニュース

 ダカールラリー2017 パラグアイ、ボリビア、アルゼンチンが1月2日から14日まで行なわれ、プジョーが昨年に続き優勝を飾り、総合1~3位を独占し連覇に華を添えた。また、国内から出場した2チームは、トヨタ車体(チームランドクルーザー・トヨタオートボデー)が市販車部門4連覇、日野自動車(日野チームスガワラ)がトラック部門排気量10㍑未満クラスで8連覇・26回連続完走を達成し、各部門で日本車の持つポテンシャルの高さを世界に示した。

■プジョー
 プジョーは、市販モデルを競技用に改造した改造車部門ディーゼル2WDクラスで、昨年までの参戦車両2008DKRから新型3008DKRにスイッチして4台で参戦した。ドライバー体制も強力だ。ダカールラリーでは2輪と4輪で通算12勝を挙げているステファン・ペテランセルを筆頭に、WRCチャンピオン経験者のカルロス・サインツ、セセバスチャン・ローブの両雄。さらに、2輪でダカール5勝のシリル・デプレという、ダカール王者とWRC王者が揃ったまさに〝ドリームチーム〟だ。

 今大会のダカールラリーは、パラグアイの首都アスンシオンをスタートし、アルゼンチン~ボリビアを経由しアルゼンチンの首都ブエノスアイレスがゴールとなる、アンデス山脈を縦断する約9000㎞のルートを13日間(含休息日1日)かけて走破する。日々所要時間の短さを競うSS(競技区間)があり、今大会は12カ所のSSが設けられていたが、このうち2カ所が悪天候と土砂崩れのためキャンセル。10カ所のSSで競われた。

 プジョーチームは第1SSで他車に後れを取ったものの、第2SS以降すべてのSSでチームのいずれかがトップタイプをマークし、圧倒的な速さを見せつけた。SSトップ回数はローブ組が5回と最多だったが、序盤で築いたリードを守り切り、ペテランセル組が総合優勝を飾った。ペテランセルはダカールラリー自身13勝目、プジョーには通算6勝目をもたらした。

■トヨタ車体
 チームチームランドクルーザー・トヨタオートボデーとして2台のランドクルーザーで市販車部門ディーゼルクラスに参戦。改造が許されるサスペンションの強化や入念な事前テスト、新ドライバーの招へいなどこれまで以上に体制を整えてスタートを迎えた。

 新加入のラヴィエルは、スタートからその実力をいかんなく発揮し、安定した走りでランドクルーザーを市販車部門1位、ディーゼルクラス1位に導いた。2回目の参戦となる社員ドライバーの三浦は、序盤にサスペンションを壊したもののメカニックの懸命な整備により、その後は見事な追い上げを見せ部門2位、クラス2位とラヴィエルに続きゴール。1-2フィニッシュで市販車部門4連覇を達成。また、両車ともバイオディーゼル燃料を使用しており、環境に配慮した代替えネルギーを使用した車両部門で7年連続の優勝も果たした。

■日野自動車
 日野チームスガワラとして2台のレンジャーで参戦。昨年の参戦車をベースにエンジンとサスペンションを改良。さらに2号車はフレームの強化も施し、年々スピードアップするラリーに対し、より頑丈な車体を作ること、チームワークの強化で欧州勢の排気量10㍑を超すモンスタートラックに挑んだ。

 トラック部門は50台が出走。「柔よく剛を制す」が如く、モンスタートラックを相手に2号車(菅原照仁/杉浦博之)が健闘。部門8位と、2012年以来5年ぶりにベスト10入りを果たした。1号車を駆る照仁の父、御年75歳の義正は部門29位、クラス2位でゴールし、4大会連続で親子1-2フィニッシュを飾った。

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