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2017/04/09

アウディA5/S5、3つのボディタイプをフルモデルチェンジ

matsuguma
カーアンドレジャーニュース

 アウディジャパンは44日、アウディA5/S5のクーペ、スポーツバック、カブリオレのフルモデルチェンジを発表した。2世代目となったA5/S5シリーズは、初代モデルの魅力をブラッシュアップするとともに、アウディプレセンスシティ(歩行者検知機能付自動ブレーキ)を全車標準装備し、安全性を向上させた。さらに、アウディ独自の燃焼方式「Bサイクル」のエンジンを搭載するFWDモデル(前輪駆動)も新たに設定され、国内で合計8モデルが展開される。

(A5スポーツバック(左)、A5クーペ)

 アウディA4のクーペ仕様として、2007年3月のジュネーブモーターショーでデビューしたのがA5。4シータークーペとして高いポテンシャルを備え、2年後にはカブリオレとスポーツバックもラインナップに加わり同社を代表するモデルまで成長した。

 このA5が9年ぶりに一新。先代では、過半数以上のユーザーがスポーツバックを選択していることから、新型モデルでもスポーツバック3モデルを中心に、2ドアクーペ、電動開閉式ソフトトップのカブリオレが設定されている。

■より洗練された内外装デザイン

 エクステリアは、ホイールベースを延長し、短い前後オーバーハング、パワードームを備えた長いボンネットにより、ダイナミックな個性を表現している。また、先代からの特徴であったウェイブを描いたショルダーラインがリファインされ、ボディサイドに光と影の交錯を生みだす3次元の造形に進化した。

 インテリアは、各所を拡大するとともに、水平基調のクリーンなデザインで広々とした印象を強調。先代と比べ、室内長17㎜、前席ショルダールーム26㎜、前席ヘッドルーム12㎜、後席ニールーム23㎜拡大した。また、新開発のオートエアコンは、従来と比べエネルギー消費を大幅に減少させた。ファンモーターや外気取り入れ機構、冷却回路などを改良し、外気導入・内気循環のいずれを選んでも活性炭を含んだフィルターによって浮遊物を積極的に取り除く仕組みを実現し、室内の快適性を一段と高めた。

■2つの2・0ℓTFSIエンジンを設定

 新型A5には、シリーズを通じて2つの仕様の2・0ℓTFSIエンジンが設定された。クワトロモデルに搭載されるハイパワー仕様は、最高出力225PS、最大トルク370Nmを発揮。先代のA5クワトロと比べ、41PS、20Nmのパワーとトルクを向上させ、0-100㎞/h加速では、6秒(欧州仕様車測定値)を達成するなど本格スポーツモデルに近い運動性能を実現。燃費効率も16・5㎞/ℓと、先代の13・6㎞/ℓから21%の改善を達成した。

一方で、前輪駆動を採用したA5スポーツバックに搭載される新開発の2・0ℓTFSIエンジンは、最高出力190PS、最大トルク320Nmを発揮し、同クラスのガソリンエンジンを搭載したモデルではトップレベルの値を実現した。

 組み合わされるトランスミッションはA5全てのモデルに共通して、新開発の7速Sトロニックを採用。Sトロニック自体も新設計となり、フリクションロスがさらに削減されたほか、軽量化、オイルの供給もより効率的に進化した。

■充実した安全装備

最新のテクノロジーを投入した数々の安全装備を搭載している。1085㎞/hで走行中にフロントウインドーに設置されているカメラが、前方100mの範囲で道路にいる他のクルマや歩行者をスキャンし、接触の可能性がある場合はドライバーに警告を行なうとともに必要に応じてブレーキをかけてくれる「アウディプレセンス」。また、他のクルマの車載システムの情報を分析し、状況が不安定になっていると判断した場合は、電動機構により前席のシートベルトのテンションを高め、開いているウインドーとサンルーフをわずかの隙間を残して自動的に閉じ、同時にハザードランプを点灯させる「アウディベーシック」を搭載。これらは、A5の各モデルに標準装備となっている。

 

■ハイパフォーマンスモデルS5

 S5シリーズは、スポーツバック、カブリオレ、クーペの3モデルを設定した。いずれも、最高出力354PS、最大トルク500Nmを発揮する新開発のV型6気筒3・0ℓTFSIエンジンを搭載し、0-100㎞/h加速は4・7秒。JC08モード燃費は12・7㎞/ℓとなっている。

 エクステリアは、全モデルにマトリクスLEDヘッドライトが標準装備され、シングルフレームグリルは、マットトワイライトグレイのラジエターグリルに、マットアルミシルバーのダブルストラットを配した専用のデザインとなっている。

 インテリアは、アルカンターラとレザーのコンビネーションとなるスポーツシートを標準装備。また、3スポークの革巻きマルチファンクションステアリングホイールは、リムの底部がフラットな形状となっている。インテリアカラーはブラックを基調とし、ヘッドライニングやインストルメントパネルもブラックで統一され、スポーティな印象を際立たせている。

【希望小売価格】A5=546万円~757万円▽S5=913万円~998万円

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