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2017/04/17

トヨタ、リハビリテーション支援ロボットのレンタルを開始

matsuguma
カーアンドレジャーニュース

 トヨタ自動車は今秋より、下肢麻痺のリハビリテーションを支援するロボット、ウェルウォークWW-1000のレンタルを開始する。

 この装置は、利用者ごとに難易度の調整や歩行状態のフィードバック機能等、運動学習理論に基づいた様々なリハビリテーション支援機能を備え、タッチパネルによる一括操作等シンプルな構造と機能により、臨床現場での使いやすさを実現した。

 ウェルウォークは、トレッドミルやモニターで構成される「本体」と、利用者の麻痺した脚に装着し、膝の曲げ・伸ばし動作を補助する「ロボット脚本体」からなり、寸法は幅1・2m×奥行2・71m×高さ2・38m、重量は本体が800㎏、ロボット脚が6㎏。価格は初期費用100万円、月額35万円となっている。

 営業体制は、トヨタが㈱グッドライフデザイン(トヨタ・三菱商事の合弁会社)に営業企画・管理の委託を行い、グッドライフデザインが営業窓口のパラマウントベッド他3社を通じレンタルを行う。

 トヨタは、80年代から自動車生産用産業ロボットの技術や自動車の開発技術を応用し、人の活動をサポートし、人と共生するパートナーロボットの開発を進めてきた。「すべての人に移動の自由を、そして自らできる喜びを」というビジョンのもと、高齢者の自立生活と、介護する側の負担低減のため「シニアライフの支援」「医療の支援」「自立した生活の支援」「介護の支援」という四つの領域で開発に取り組んでいる。

 医療の支援では、07年末から藤田保健衛生大学(愛知県豊明市)と共同でリハビリテーション支援ロボットの開発を進め、11年より医療現場で実証実験を行ってきた。これまでの臨床的研究により、下肢の機能回復が寄与できると班大師、医療機器の認証を取得。医療機関向けにレンタルを行う。

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