BMW、サーキット走行におけるパフォーマンスに磨きをかけた限定車「M4 CS」の受注を開始
osaki
ビー・エム・ダブリューは、M4をベースに、サーキット走行性能を大幅に高めた 世界限定車M4 CSの日本仕様を全国60台限定で導入し、BMW 正規ディーラーにて受注を開始した。納車は、本年秋以降を予定している。
M4は、サーキットでの最高の運動性能と日常走行における高い実用性を併せ持つ。そのM4のラインアップには先日発表の新型モデルよりエンジン性能を高めたM4コンペティションを設定しているが、今回、更なるエンジン性能の向上と軽量化によって究極のサーキット走行性能を提供する限定モデルとして、M4 CSが誕生した。
M4 CSの心臓部として搭載される3リッター直列6気筒Mツインパワー・ターボ・エンジンは、BMW M4コンペティションよりも7kw(10ps)アップの最高出力338kW [460ps]/6,250rpmを発揮する。トルクは50Nmも増大し、最大トルク600Nm/4,000-5.380rpmである。この卓越したパフォーマンスによりBMW M4 CSはスーパー・スポーツ・カーの走行性能を得ており、0~100km/hの発進加速タイムは4秒を切る僅か3.9秒としている。
M4 CSは、ダンパー設定が異なるコンフォート、スポーツ、スポーツ+の3つのモードから作動モードを選択できるアダプティブMサスペンションを標準装備している。例えば、市街地走行ではコンフォート・モードを選択することで最大限の走行快適性が得られ、主に高速道路ではスポーツ・モードによって特にダイナミックな走りを愉しむことが可能である。さらに、サーキットを走行する場合などはスポーツ+モードを選択することで、サスペンションが最も硬く設定され、ボディの揺動を最小現にしながら最高レベルの運動性能を得られることが可能となっている。
搭載されるアクティブMディファレンシャルによっても、M4 CSは、いかなる状況下でも高水準なトラクションと走行安定性を提供。ダイナミック・スタビリティ・コントロール(DSC)と常にデータを交換しており、アクセル・ペダル位置、ホイール回転数、ヨーレートも考慮し、その時々の走行状態に応じて素早く確実な反応を行ない、特にサーキットなどの過酷な走行条件では、例えばヘアピン・コーナー出口での加速、路面の摩擦係数の変動など、あらゆる場面に対応した走行安定性のため、各システムがトラクションを最適化させている。通常はアンダーステアやオーバーステアの傾向を、ダイナミック・スタビリティ・コントロール(DSC)によるエンジンとブレーキの制御により修正するが、Mダイナミック・モード(MDM)の介入により、ホイール・スリップの許容範囲が拡大され、軽度のドリフト走行を可能にし、特にサーキットでのスポーティでダイナミックな走行を愉しむことができるとしている。
デザインにおいては、フロントのエクステリア・デザインは躍動感あるアスリートのような印象を与え、停車中でさえも高性能スポーツ・カーであることをはっきりと主張している。最新のLED技術を採用した片側二灯式ヘッドライト、ブラックに塗装されバーを持つフラットでワイドなキドニー・グリル、3つに分かれた大型のエア・インテークを持つフロント・スポイラーにより、運動性能の高さを強調している。リヤ・デザインは、CFRP製のリヤ・スポイラーにより、視覚的にスポーティなアクセントとなるだけでなく、リヤ・アクスルに働く揚力を低減することで、ロード・ホールディングとトラクションを最適化するのに役立っている。さらに、CFRP製のリヤ・ディフューザーは、エグゾースト・フラップ付きツイン・フロー・エグゾースト・システムの4本出しMロゴ付きのテールパイプとも視覚的に調和を保ちつつ、フロア下を流れる気流を最適化し、ロード・ホールディングの改善に寄与している。
インテリアにおいては、肌触りの良いレザーと上質なアルカンターラを基調としている。運転席と助手席には、コントラスト・ステッチ付きレザー・メリノ・ブラック&アルカンターラ・インサートおよびMストライプ刺繍が施され、また、バックレストには照明で浮かび上がるM4のロゴがあしらわれた、軽量化されたBMW M4 CS専用のスポーツ・シートが採用されている。この専用シートは、サーキットでの過酷な走行条件でも完璧なサイド・サポートを提供し、ロング・ドライブでも優れた快適性を提供する。インテリア・トリムはアルカンターラ張りがされおり、モデル名のCSのロゴが浮かび上がり、専用モデルであることを車内においても印象付けている。
さらにドア・シル部分にはM4 CSロゴ付きエントランス・ストリップを装着している。サイド・デザインにおいては、専用開発されたオービット・グレイの鍛造アロイ・ホイールが、特徴的である。10本スポークのデザインは、ドイツ・ツーリング・カー選手権(DTM)で成功を収めたM4レーサーのホイールに倣ったものであり、サーキットでの最高の運動性能を誇るため、軽量化を追求している。9J x 19のフロント・ホイール重量は約9kg、10J x 20のリヤ・ホイール重量はわずか約10kgと、徹底的に軽量化され、極めて高い運動性能に寄与している。
価格は1598万円。
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