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2017/05/18

ホンダ、ボストン大学と共同研究を開始

osaki

 本田技研工業の連結子会社である、ホンダ・リサーチ・インスティチュート(以下、HRI)は人工知能(以下、AI)の情報セキュリティー領域において、米国のボストン大学と共同研究を開始することに合意したと発表した。

 ホンダは創業以来、全ての人に「生活の可能性が拡がる喜び」を提供するという想いのもと、二輪車、四輪車、パワープロダクツなどの製品を通じて、世界中の一人ひとりの「移動」と「暮らし」を進化させることを目指してきた。こうした取り組みを進める中で、AIをはじめとするデジタルテクノロジーの進化に伴い、従来以上に幅広いフィールドでの価値創造の可能性が拡がってきており、これまでの「モノづくり」に加え、今までになかった新しい価値や体験を提供する「コトづくり」にチャレンジし、ホンダは人々の生活をより豊かにしていきたいとしている。

 それを実現するための技術の一つにAIがあり、「人の感情を理解し共感できること」「人に寄り添い、共に成長していくこと」「主役である人の可能性を拡大していくこと」を可能とする"人と協調するAI"の開発を目指している。AIが人と協調するためには、利用者の個人情報を収集、分析することが必要なり、それらの情報を守るためには、信頼性の高い強固なセキュリティー技術が必須となる。

 そこで、セキュリティー領域の研究を加速させるため、ボストン大学のコンピューティング&計算科学・工学ラフィク・ハリリ研究所を共同研究の戦略的パートナーの一つに選出。ボストン大学コンピューターサイエンス学科のエイザー・ベスタブロス特別教授やHRIグローバル統括のバーンハード・センドホフ博士が中心となり、共同研究におけるプロジェクトの監督推進を行っていくという。

 最初のプロジェクトとして、セキュア・マルチパーティ―・コンピューテイションを用いたデータプライバシーコントロール技術の研究を実施。現在も、利用者の個人情報をもとにしたレコメンデーション(推奨)機能などの個人向けサービスが、私たちの生活で活用されている。しかし、これらのサービスは利用者の知らないところで個人情報が利用されていることがあるという。2017年5月から開始するこのプロジェクトで、利用者がどの個人情報を共有し、どの情報を共有しないかをコントロールできるデータセキュリティー技術の実現を目指すとしている。

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