カーアンドレジャーニュース > スバル、インプレッサとXVの衝突試験を公開
2017/06/05

スバル、インプレッサとXVの衝突試験を公開

osaki
カーアンドレジャーニュース

 スバルは5月24日、NASVA(自動車事故対策機構)から発表されたJNCAP(自動車アセスメント)の衝突安全性能評価で、歴代最高得点を獲得した「インプレッサ」と「XV」の衝突試験を同社群馬製作所で報道関係者に公開した。「オフセット衝突試験」と「歩行者エアバッグ静展開/センサ試験」の3種の試験を行った。

 時速64㎞で走る車両の前部に、全幅の40%の幅を持つバリアを衝突させるオフセット衝突試験では、衝撃で車両前部が潰れてもキャビンは歪むことなく、すべてのドアが開閉可能な状態で乗員をスムーズに救出できる。さらに、ボンネットが山折りに潰れることで、フロントガラスを破ってキャビンに侵入しない設計になっているという。

 続いて、歩行者保護エアバッグの試験では、車両研究実験第2部の古川寿也部長が「他社の歩行者保護エアバッグは、ボンネットを付け根部分から少し持ち上げて展開するが、スバルでは通常状態のままで展開可能としたことで低コスト化を実現した」と紹介。また、フロントバンパー内に装備されたシリコンチューブに加わる圧力を感知することで、歩行者か障害物か判定。対象物の重心高も判断材料のひとつになると説明した。

 停車した車両で擬似的にエアバッグを展開させる「静展開試験」では、積雪を模したダミー素材をボンネット上に溜め、悪天候時でも装置が作動することを示した。

 衝突が歩行者か障害物かを判別する「センサ試験」は、ペットボトルを積んだショッピングカートに衝突し、エアバッグが展開しないことを実証。また、水深200㎜の水濠に時速50㎞で進入し、車体に大きな衝撃を加えても、エアバッグが作動することはなかった。

 また、同社の先進安全技術「アイサイト」によって、追突事故の発生率は84%減と大きく引下げることができた一方、歩行者事故発生率は半減程度に止まっており、岡田貴浩広報部長は「アイサイトで成果を挙げることができた予防安全に加え、衝突安全や歩行者保護性能に一層注力し、交通死亡事故ゼロを目指す」と語った。

 週刊Car&レジャーについてはこちら→http://www.car-l.co.jp/

Facebookで更新情報をチェック!