レクサス、今秋発売予定のフラッグシップセダン「LS」に搭載される最新安全装備を発表
osaki
今秋以降国内発売予定のレクサスのフラッグシップセダン、LSの概要が6月26日に発表された。第5世代へと進化するLSには、先進の予防安全装備が惜しみなく投入され、既存のレクサスセーフティシステム+(プラス)に加え、さらに高度な衝突回避支援と高度運転支援を実現する〝レクサスセーフティシステム+A〟を導入するほか、幅広い運転状況でより安全な運転をサポートする先進技術を採用している。
■さらに高度な支援を実現
従来の「レクサスセーフティシステム+(プラス)──プリクラッシュセーフティ(PCS)、レーンディパーチャーアラート(LDA)、レーダークルーズコントロール──の性能を向上させるとともに、自動ブレーキだけで衝突を回避することが難しい場合に衝突事故防止に寄与する世界初の「アクティブ操舵回避支援」や、交差点での出会い頭事故の予防に寄与する「フロントクロストラフィックアラート(FCTA)を追加。さらに車線維持・車線変更支援を可能にした高度運転支援技術「レクサスCoドライブ」などの先進技術をパッケージ化した「レクサスセーフティシステム+A」を採用した。
■新採用の先進予防安全技術
PCSには、世界初の歩行者注意喚起、アクティブ操舵回避支援が追加された。
歩行者注意喚起は、前方の歩行者と衝突の可能性ありと判断すると、大型カラーヘッドアップディスプレイに歩行者の存在する方向をアニメーションで表示し、直感的に訴える。アクティブ操舵回避支援は、自車線内の歩行者やガードレールのような連続した構造物と衝突の可能性が高く、ブレーキのみで衝突回避困難かつ、操舵制御で回避可能とシステムが判断すると、警報とブレーキ制御に加え、自動で操舵制御を行い、衝突回避あるいは衝突被害の軽減を支援する。
▽自動運転につながる高度運転支援技術
レーダークルーズコントロール、レーントレーシングアシスト(LTA)の基本機能に、レーンチェンジアシスト(LCA)を加えた3機能を連携させ、高速道路や自動車専用道でドライバーの運転意図と調和した操舵支援や、レーンチェンジの運転支援を実現し、カーブが多い道や、渋滞時でもシームレスな運転支援で、運転者の負荷を大幅させる。LCAは、方向指示器操作が支援開始の合図となり、周辺の道路環境を監視、最適なタイミングで、操舵、加減速し、車線変更を支援する。
▽ドライバー異常時停車支援システム(LTA連動型)
LTA制御中にドライバーの無操作状態が続くと、音と表示と緩減速でドライバーに操作を促すほか、ハザードとホーンで車外に異常を報知しながら自車線内に減速停車し、自損・加害事故の回避・事故被害低減を支援する。停車後、ドア解錠やヘルプネット自動接続で救命要請も行い、早期のドライバー救命・救護に寄与する。
▽上下2段式アダプティブハイビームシステム(AHS)
上段8個、下段16個(片側)のLEDを搭載し、各LEDの点灯・消灯を制御することで、従来のLED点消灯式AHSより照射・遮光エリアをきめ細かく調整し、最適な配光を実現した。
▽FCTA
交差点での出会い頭事故を予防するため、前側方レーダーで交差する車両が接近してくる方向を大型ヘッドアップディスプレイで注意喚起。交差車両が接近中に、前進しようとした場合、ドライバーに警告する。
▽ロードサインアシスト(RSA)
カメラやナビゲーションの地図情報から交通標識情報を取得し、ヘッドアップディスプレイとマルチインフォメーションディスプレイに表示する。
■レクサスセーフティシステム+の進化
PCSは、新たに自転車の検知や夜間の歩行者検知を可能としたほか、自動ブレーキの減速性能を向上させた。
LDAは、認識性能が向上し車線検知に加え、アスファルトと草、土、縁石などの境界を検知し、車線が引かれていない場合でも、路外逸脱の可能性を警告、ステアリング操作の一部を支援する。
レーダークルーズコントロールは、新開発のミリ波レーダーが広角の検知角度と、カメラによる広い前方認識範囲により、すぐれた基本認識性能を確保した。乗員の安心感を確保するスムーズな加減速で、より快適な運転を実現した。
■その他の予防安全技術
パーキングサポートブレーキは、既存のインテリジェントクリアランスソナー、リヤクロストラフィックオートブレーキに、世界初となる対後方歩行者サポートブレーキを採用。駐車枠から後退発進時に歩行者との衝突回避、被害軽減を図る。
パノラミックビューモニターには、新機能として自車を後ろから見たような映像「サイドクリアランスビュー」を追加し、狭隘路でのすれ違いや路肩の幅寄せなどで車両速報の隙間を確認できる。さらに旋回時に自車を斜め後方から見た映像「コーナリングビュー」を追加。狭隘路での右左折時の安全確認や、縁石の乗り上げ防止を支援する。
デジタルインナーミラーは、高王カメラの映像をインナーミラーのディスプレイに表示する。後席乗員の頭部など視界を遮るものがない映像で後方の安全確認ができる。
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