カムリ フルモデルチェンジ、TNGAに基づき意のままの走りや上質な乗り味、クラストップレベルの低燃費を実現
matsuguma
トヨタは7月10日、グローバルミッドサイズセダンのカムリをフルモデルチェンジして発売した。国内向けは先代モデル同様、ハイブリッド車のみ。ただし、新しいクルマづくりTNGAに基づき、すべてを一新。意のままの走りや上質な乗り味、クラストップレベルの低燃費を実現した。安全装備ではトヨタセーフティセンスPを標準装備するとともに、リヤクロストラフィックオートブレーキ機能をトヨタブランドで初めて採用した。
■走りを予感させるエモーショナルで美しいデザイン エクステリアデザインは、従来のジェントルで上質なセダンから大きく変化した。
トヨタの新しいクルマづくり、TNGA(トヨタ・ニュー・グローバル・アーキテクチャー)に基づき、エンジンおよび乗員レイアウトを低い位置にすることで、低重心シルエットのエモーショナルで美しいデザインを手に入れた。
フロントマスクは、トヨタ独自のキーンルックを進化させ、個性を際立たせた。スリムなアッパーグリルと、立体的で大胆に構えたロアグリルを対比させることで、低重心勝つワイドなスタンスを強調させた。
ヘッドランプはバイビームLEDヘッドランプを採用。3層に重なったLEDクリアランスランプで、横方向への広がりと奥行きのある高い質感を表現した。
リヤビューはワイドスタンスによるスポーティさに加え、ショルダー部分を張り出すことで安定感のある造形とし、上級な車格を感じさせるスタイルを表現している。リヤコンビネーションランプは、ライン発光によるLEDランプでワイド感と上質感を追求した。
■先進のインターフェイスと造形の融合
インテリアデザインもTNGAに基づき、インストルメントパネルは部品の小型化やレイアウトの見直しで、インパネ自体の厚みを抑えたほか、エンジンフード、カウル、ベルトラインを下げることで視界を良くし、新しいパッケージによるスポーティかつ広がり感のある空間とした。
ディスプレイ──ナビゲーション、カラーヘッドアップディスプレイ(一部標準装備)、マルチインフォメーションディスプレイ──の相互リンクによる情報表示により、ドライバーの操作動線と視線移動を最適化することで、運転に集中できるコクピットを造り上げた。
また、ナビゲーションとヒーターコントロールパネルが一体化されたセンタークラスターパネルには、フラッシュサーフェスデザインを採用。先進のインターフェイスを搭載していることが一目で伝わる特徴的なデザインとなっている。
■意のままの走りと上質な乗り味、低燃費も実現
新開発のプラットフォームがもたらす重量バランスと、車両安定性の向上により上質な乗り味を実現した。また、重心位置を下げたことが横ゆれの少ない乗り心地と安定した高速走行に寄与している。
さらに、ボディとエンジンを接点、エンジンマウントは4点すべてを液体封入式とし(トヨタ初)、さらにそれらを最適配置することで、高トルク化による振動や静粛性に対応、上質な乗り味実現にも寄与している。
サスペンションはフロントが新開発のマクファーソンストラット式、リヤがダブルウィシュボーン式。切り始めのレスポンスが警戒で、すっきりとした手ごたえをもたらすラック平行式電動パワーステアリングを採用し、ステアリングコラムの剛性を高めることで操舵感を向上させた。
ボディの骨格部に環状骨格構造を採用。ボディのねじれを抑制し、優れた操縦安定性を実現した。骨格の接合部には最新の溶接技術の採用や、構造用接着剤のしようにより剛性を強化。さらに、超高張力鋼板の採用を拡大することで軽量化と優れた衝突安全性の確保に貢献している。
パワートレーンは、最大熱効率41%と高出力を両立した新エンジン、ダイナミックフォースエンジン2・5(2487㏄、最高出力178PS、最大トルク22・5㎏m)と、進化を続けるトヨタハイブリッドシステムⅡを組み合わせることで、同排気量クラストップレベルの33・4㎞/㍑の低燃費と、優れた動力性能を実現した。
なお、従来カムリはトヨタカローラ店の専売モデルだったが、今回のフルモデルチェンジを機にトヨペット店、ネッツ店(東京地区はトヨタ店)が販売店に加わった。
【希望小売価格】
X=329万4000円▽G=349万9200円▽G〝レザーパッケージ〟=419万5800円
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