神奈川トヨタ、86/BRZレースを副店長約50名が応援
matsuguma
トヨタガズーレーシング86/BRZレース参戦5年目を迎えた神奈川トヨタ自動車(市川英治社長)は、ホームレースともいえる第7戦(9月2日、富士スピードウェイ)では、店舗の副店長クラス約50名が応援に駆け付けたほか、3店舗からエンジニアをチームに派遣。それぞれがレースを肌で感じることで、チームの一体感をさらに高めた。
同社は、今季2台で参戦。前戦でアクシデントに巻き込まれた小河諒は、車両の修復が間に合わず不参加。シリーズランキング2位につける近藤翼は予選4位から、ファーステストラップを記録する速さで追い上げ、最終周では一時2位に上がる健闘を見せたが3位でゴール。ランキング1位との得点差を縮め、念願のシリーズチャンピオン獲得に大きく前進した。
(同社社員の冥賀直文さん(左)はクラブマンシリーズに参戦。Bレースで見事優勝)
今回、練習走行からチームに帯同したのは長谷真典さん(麻生店)、髙松和正さん(小田原中央店)、伊澤直樹さん(南店)の3名。「いつも100%安全の整備を心掛けるが、レースには上限がない感じ(長谷さん)」「練習走行で〝1秒でも早く〟を痛感した(髙松さん)」「日頃は後輩に教えることが多く、自ら動き初心に帰れた(伊澤さん)」と、各人環境変化に戸惑いつつも大役を果たした。「この経験を自分なりにまとめ店舗で展開し、もっと多くのエンジニアにぜひ体験してもらいたい」と声を揃えた。
(店舗から3名のエンジニアがチームに合流)
髙松さんが感じた通り、86レースにおける練習走行(30分)はとても濃密な時間だ。86レースの参戦車両は変更可能範囲がほとんどなく、限られた変更可能部分で仕様を変えて走り、走行データを収集する貴重な時間となる。だから1秒たりとも無駄にできない。こうして蓄積された膨大なデータから、予選のセッティングが決まるのだ。
「今回は水曜から走っている(決勝は土曜)。タイヤやミッションに負担をかけずに練習走行を重ね、決勝までを組み立てていく。2台参戦だとより多くのデータを蓄積できる(額田信明プロジェクトリーダー)」。ライバルにコンマ1秒でも先駆けるための努力は、想像以上に地道でもあり緻密でもあるのだ。
また、同社の特徴でもあり、強みであるのは、車両のアップデートやメンテナンスなど全てを自社でまかなう〝総合力〟だ。「レースではマシントラブルによるリタイヤがなく、どこのコースでも同じパフォーマンスが発揮できるようにしている(同)」また「86レースでトップチームを目指していることを誇りに思ってもらいたい(同)」。今季残りは3レース。念願である〝チャンピオンチーム〟もいよいよ現実味を帯びてきた。
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