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2017/11/19

スバルテックツアー、中央翼の製造・設計を行うボーイング787の体感フライトを実施

matsuguma
カーアンドレジャーニュース

 前身である航空機メーカー「中島飛行機」の創業から100年の節目を迎え、従来の富士重工業から今年4月に社名を変更した「SUBARU(スバル)」。これを機に、よりスバルというメーカーを知ってもらうことを目的に、報道関係者向けに技術紹介等を行う「スバルテックツアー」が10月に開催された。

 これまで、スバルの歴史、工場見学、衝突試験見学などのテーマを設け6回開催されてきたスバルテックツアー。7回目となる今回は、同社が中央翼を設計・製造しているボーイング787「中央翼体感フライト」をはじめ、高度運転支援技術テストコースを新設した北海道・美深試験場の見学、先日マイナーチェンジしたレガシィアウトバック/B4、新型BRZ STI Sportの試乗が行われた。

 今回のメインイベントとも言える体感フライトは日本航空(JAL)協力のもと、国際線仕様のボーイング787-9型機をチャーターし、成田~旭川を飛行。機内ではスバルとJALのエンジニアによる技術解説が行われたほか、着陸後は機内・機外見学が実施され、後方ギャレーと客室乗務員仮眠スペース、コクピットの見学と記念撮影が行われた。

 さらに、チャーターに使われた同機が旭川に初就航だったことから、到着時には旭川消防による放水アーチ等の歓待を受けた。

■次世アイサイトも開発拠点としてテストコースを刷新

 スバルは1977年に美深町内で冬期試験を開始してから、1995年に美深試験場として施設を常設。これまで冬季のみ使用されてきたが、今回約30億円を掛けて施設を刷新し、新たに高度運転支援テストコースを完成させ、今後は年間を通して開発テストが行われる。

 テストコースは高速道路を模した区間を持つほか、1200mの直線路や市街地を想定したコースを設置。直線路には、出会い頭の事故をシミュレーションできるように十字路を設け、市街地コースは信号機のある交差点や、信号のないラウンドアバウト(環状交差点)
等、さまざまなシチュエーションでのテストが実施できるようになっている。今後はこのテストコースを使って、次世代アイサイトの開発を行う。

 また、イベントでは、完成したばかりのテストコースでレガシィアウトバック/B4、新型BRZ STI Sport の試乗を実施。テストコースならではのハイスピードコーナーやスラローム走行で性能の一端を感じることができた。

 今回のイベントを通してクルマ造るメーカーとしてだけでなく、航空機のサプライヤーとして高い技術力を持っていることを示したスバル。通常の試乗会とは一味違うプログラムを用意し、ブランドの魅力をアピールする絶好の機会となったようだ。

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