ヤナセ（井出健義社長）は４月４日、グループ全体の新車累計販売台数が本年３月末で２００万台を達成したと発表した（３月末時点の台数は２００万３６３９台）。１９６３年に新車累計販売１万台を達成してから、１９７４年に10万台、１９８８年に50万台、１９９６年に１００万台、２００４年に１５０万台と販売台数を伸ばしてきた。

　同社は１９１５（大正４）年にビュイック、キャデラックの輸入販売を開始。第二次世界大戦後、自動車の輸入が禁止・制限されていた時代に、自由化を見据えて全国にネットワークを展開し、欧米の数々のブランドの輸入販売権を獲得した。

　その後、輸入権をメーカー日本法人に移管して販売業に特化し、輸入車のマルチブランドディーラーとして、２０１５年に創業１００周年を迎えた。

　現在は、メルセデス・ベンツ、スマート、アウディ、ＢＭＷ、フォルクスワーゲン、キャデラック、シボレーの７ブランドを取扱い、全国１５５店舗の新車販売拠点と99店舗の中古車販売拠点を展開している。２０１７年のグループ新車登録台数は４万６２５２台で、１９９７年以来20年ぶりに30万台を超えた国内輸入車販売を牽引した。

(天皇陛下の御料車として納入された１９５０年型キャデラック)

■クラシクカーセンターをオープン

　ヤナセのグループ会社であるヤナセオートシステムズ（江花辰実社長）は４月５日、往年の名車を蘇らせる、ヤナセクラシックカーを新設し、同日から営業を開始した。

　ヤナセクラシックカーセンターでは、これまでヤナセグループが取り扱ってきたモデルだけでなく、30年以上前に製造された〝オールドタイマー〟から、約20～30年前に製造され、近年注目を集める〝ヤングタイマー〟まで、幅広い年代の旧車を修復・復元する。

　過去には、グループ会社がメルセデス・ベンツ・１７０ＳカブリオレＢや、メルセデス・ベンツ・１７０Ｈなどのレストアを手がけた実績を持つ。また、近年では同社創業１００周年を記念して、メルセデス・ベンツ・６００の」リコンディショニングと、フォルクスワーゲン・ビートルスタンダードのレストアを行った。

　同社グループが長年培ってきた経験や、大切に保管されてきた技術文献、クラシックカーに精通した国内外の取引先などのノウハウ、調達力を活用し、レストアの依頼を受け最善の方法で提供する。

(長年培った経験や技術を活用しレストア事業がスタート)

【施設概要】
　所在地＝〒２２４-００４４　神奈川県横浜市都筑区川向町１１１７▽電話＝０４５-４７４-７８５６▽営業時間＝９時30分～18時▽定休日＝日曜、月曜、祝日、夏季、年末年始▽ＵＲＬ＝http://yanase-classic.com

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