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2015/07/21

トヨタが生活支援ロボットの実用化に向けて研究機関等と技術開発を推進するコミュニティを発足

osaki
カーアンドレジャーニュース

トヨタは、障がい者や高齢者などの家庭内での自立生活をアシストする生活支援ロボット(以下、HSR)の早期実用化を目指し、複数の研究機関等と連携して技術開発を推進する仕組みである「HSR開発コミュニティ」を発足する。「HSR開発コミュニティ」に加盟する研究機関等には、トヨタが開発した新型HSRを研究用として貸与する。

HSR開発コミュニティの加盟機関は、同社が貸与するHSRを使って、障がい者や高齢者などの生活支援を想定したロボットの機能向上のための技術開発を推進する。ソフトウェアやノウハウなど研究開発の成果をHSR開発コミュニティで共有し、加盟機関が利用できるようにすることで、技術開発の加速を図っていく。また、トヨタは、研究開発の成果を検証する実証実験の協力先を紹介するなど、加盟機関による実証実験の推進も支援していく予定としている。

HSR開発コミュニティは、これまでHSRの共同研究を実施してきた研究機関の数機関と共に、9月を目途に活動を開始する予定。さらに、10機関程度を公募し、2016年4月以降、規模を拡大する計画である。なお、7月16日から、第1回「HSR開発コミュニティ公募」を開始している。

HSRは、小回りの利く円筒型の小型・軽量ボディに格納できるアームを備えることにより、「床の上の物を拾う」「棚から物を取ってくる」などの仕事ができるロボットである。2012年の発表以降、障がい者や介護福祉関係者等の評価を踏まえて改良を重ねてきた。研究用として貸与を開始する新型HSRは、機能性、安全性、研究開発や実証実験における運用性等を向上させている。

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