アウディ・TTが9年ぶりのフルモデルチェンジ
osaki
アウディジャパンは8月20日、コンパクトスポーツカーのTTクーペと、そのオープンモデルのTTロードスター、高性能モデルTTSクーペ9年ぶりにフルモデルチェンジして発売した。
新型TTは、クーペがFFとクワトロ2タイプを設定。ロードスターとTTSはクアトロのみとなる。いずれも直列4気筒2・0ℓ直噴ターボエンジンを搭載し、最高出230PS、最大トルク370Nmを発揮。TTSには最高出力は286PS、最大トルクは380Nmという高性能バージョンが与えられた。トランスミッションは全車デュアルクラッチトランスミッションの6速Sトロニックを採用する。
コンポジット構造の軽量ボディの採用により、最大60㎏の軽量化を達成した。アルミを多用した従来モデルのコンセプトを継承しながら、多用な素材を組み合わせている。フロアまわりは強化スチールなどで構成し、ボディフレーム上部とアウターパネルはすべてアルミ製とし、高い剛性、衝突安全性を確保しながら重量を数十㎏単位で削減した。
各部デザインも一新され、エクステリアは、力強く張り出した前後のホイールハウスと優美なアーチ型のルーフライン、大きなアルミ製のフィラーキャップなどがTTとしてのアイデンティティを示しつつ、六角形のシングルフレームグリル、ボンネットに移されたフォーシルバーリングス、コンパクトセグメントで初めて搭載されたマトリクスLEDライトなどが、新時代のアウディのスポーツカーであることを主張する。
インテリアはドライバーを中心としたデザイン。インストルメントパネルは、上から見ると飛行機のウイングのような曲線を描いていて、ドライバーに向けて強い傾斜が付いているのが特長的だ。
そのインパネには「アウディバーチャルコックピット」が国内で初めて採用された。メーターパネルの位置に、高解像度の12・3インチデジタル液晶ディスプレイをレイアウト。そこに速度やエンジン回転数などを表示するほか、ドライバーインフォメーションやインフォティメントシステムのディスプレイ機能すべてを統合したクラス初のフルデジタル多機能メーター。これにより、従来のアナログ式メーターや独立したディスプレイに対して、視認性や操作性を大幅に向上させている。この未来感あふれる多機能メーターは、TTシリーズ全車に標準装備された。
ロードスターの電動ソフトトップの素材にはマグネシウムやアルミを採用。軽量なソフトトップは、開閉に要する時間は10秒以内で、50㎞/h以下であれば走行中でも開閉可能となっている。
高性能バージョンTTSは、最大過給圧を上げたターボチャージャーなど多くの専用部品を採用。燃費も従来の11・8㎞/ℓから14・9㎞/ℓ(いずれもJC08モード)へと向上させたほか、走行状況に応じて減衰力を制御して乗り心地やドライビングダイナミクスを向上させる「アウディマグネティックライド」を標準装備している。
【希望小売価格】
TTクーペ2・0TFSI=542万円/同クアトロ=589万円▽TTロードスター 2・0TFSIクアトロ=605万円▽TTSクーペ2・0TFSIクアトロ=768万円
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