トヨタ、ウェルキャブに助手席回転チルトシート車を新設定
matsuguma
TOYOTAは9月24日、ウェルキャブ(メーカー完成特装車)に、簡単操作で助手席を回転させ、座面を傾けることで乗降をよりスムーズにサポートする助手席回転チルトシート車を開発、シエンタ(価格198万6218円~243万8000円)、ポルテ・スペイド(価格181万~204万218円)に新たに設定した。
シエンタは全トヨタ販売店、ポルテは全国のトヨタ店とトヨペット店、スペイドはトヨタカローラ店とネッツ店を通じて、12月下旬から発売する。
手席回転チルトシート車は、乗降時に座面の前側を下げることにより、足の着地をサポート。また、乗降時のヒップポイントを高い位置にすることで、座る・立つの動作を容易にするとともに、介助者の負担も軽減する。シート左下の側面に回転スライドレバー、シート左肩にチルトボタン&グリップを配置。シートの回転とチルトに関する操作をこの2つの機構で行うことで、簡単に操作でき、かかる時間も大幅に短縮した。
また、座面のチルト機構によりシートが車外に出る部分を最小とし、駐車場などでの乗降時に必要なスペースを縮小。具体的には、車両の横に45センチのスペースがあれば乗降が可能となり、障がい者用などの特別なスペースがない場所でも利用可能。さらに、車外に出る部分が少ないので、雨天時などでも、シートが濡れにくくなっている。
その他、ベース車と同等の座面角の実現により長時間での乗車でも疲れにくく、体への負担も軽減。さらに乗車時の目線はドライバーとほぼ同じ高さを確保するなど、快適性を向上させるとともに、よりベース車に近い乗り心地を実現した。あわせて、シエンタには「車いす仕様車」にタイプⅢを追加設定。従来の車いす仕様車タイプⅠの仕様に新開発の助手席回転チルトシートを標準装備している。
乗降性を向上するとともに、乗降に必要なスペースを縮小し、一般の駐車場での乗り降りを容易としただけでなく、ベース車と同等の乗り心地を追求するなど、さまざまなお客様にご利用いただけるよう、「普通のクルマ化」をキーワードとして開発した。
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