スズキ・アルト ワークスを新発売
osaki
スズキは12月24日、アルト ターボRSに続くスポーティモデルとして「アルト ワークス」を発表した。ワークスは、新たに開発した5速MTと専用チューニングの5AGS(5AT)に最大トルクを向上させたターボエンジンを組み合わせ、爽快で力強い加速を実現。引き締められた足回りのセッティングに加え、フロントシートには専用レカロシートを装備するなど、クルマを操る楽しさと走りを徹底的に追求した軽ホットハッチが誕生した。
東京モーターショー2015で出展され、多くの注目を集めていたアルト ワークスがついに正式発表された。今年の3月にアルト ターボRSが発売されて以来、5MT車の採用やワークス復活の要望が数多く寄せられたといい、これに応えるためターボRSをベースに開発をスタート。ターボRSとは性格の異なるクルマにするべく、ワークスの名にふさわしい性能とデザインが与えられた。
■走りと操る楽しさを追求したワークス専用チューニング
搭載される5速MTはワークスに求められるスポーティな走りを実現するため、ショートストロークでダイレクトなシフトフィーリングを目指し開発された。1速から4速をクロスレシオ化し、エンジンのトルクバンドをキープさせるつながりの良いギア比とすることで、スポーティな走りと小気味よいシフトチェンジを実現。クラッチディスク荷重特性の最適化が、軽快なクラッチフィールリングをもたらし、クラッチ操作の楽しさも追求した。
専用チューニングを施したAGSは、ターボRSに搭載されたものよりスポーツ走行に適した変速制御プログラムを採用。シフトレスポンスを重視したチューニングにより、変速スピードを最大10%短縮している。また、スポーティな走行を一層高める5速MTモード付パドルシフトを装備した。
エンジンは改良型R06A型吸気VVTターボエンジンをベースに、最大トルクをターボRSの98Nmから100Nmに向上。力強い加速をもたらすとともに、加速時のレスポンスディレイを10%短縮し、ダイレクトなアクセルレスポンスとした。加えて、冷却水制御温度を88℃から82℃とすることで燃焼室温度の低減を図り、充填効率向上とノック回避を実現した。さらに、ターボの過給圧の高さに応じて色が白から赤に変化するブーストインジケーターをメーター内に装備した。
足回りはターボRSをベースに、応答性、安定性、操蛇フィールを重視した専用チューニングのサスペンションを搭載。ENKEI製専用15インチアルミホイールは、ホイールリム幅を拡大することで曲がりやすさを向上し、応答性を高めた。電動パワーステアリング(EPS)は、タイヤの接地感向上にあわせ、ステアリング中立付近の手応えをさらに高くすることで、ダイレクト感の高い操蛇フィールを実現した。さらに、ロールスピードを押さえ、高い接地感を実現するKYB製の専用ショックアブソーバーを開発して搭載している。
■走りへの期待を高めるデザイン
エクステリアは、さまざまな専用パーツにより走りへの期待を高めるデザインとした。フロントマスクは、ブラックメッキヘッドランプやガンメタのロアガーニッシュによって精悍な印象を高めた。また、フロントバンパー右側のワークス専用ガーニッシュは、RSとの差別化だけでなくエンジンの冷却効果にも寄与する外気口を備えている。
足元はブラック塗装の15インチ専用アルミホイールと、レッド塗装のブレーキキャリパーを装備し、車両全体に引き締まった印象を付与するとともに特別なモデルであることを明確に主張している。
インテリアは黒を基調に上質な空間を演出。ペダルプレートとエアコンルーバーをサテンメッキ調とすることでシルバーを、ステアリングホイールとシフトブーツで赤をあしらったアクセントカラーを採用し、スポーティな雰囲気を演出した。
これらに加えて、高いホールド性と快適性を兼ね備えた専用開発のレカロシートを標準装備。シート前端部のクッションの硬さを最適化することで、正確なペダル操作に貢献している。
ボディカラーにはターボRSで設定されたピュアレッド、パールホワイト、ブルーイッシュブラックパールに加え、力強い印象のスチールシルバーメタリックを新設定した。
【希望小売価格】
2WD=150万9840円▽4WD=161万7840円※5MTとAGSともに同額
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