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2016/10/03

BMW・i3 航続距離を70%伸ばし390㎞へ

osaki
カーアンドレジャーニュース

 ビーエムダブリューは9月27日、大幅な航続距離延長を果たした電気自動車(EV)、i3を発売した。EV購入の不安要素を払拭すべく、フル充電後の航続距離を390㎞に延長するとともに、1年間の公共充電サービスの無償利用や、3年間のメンテナンスパッケージを無償で付帯するなど利便性を高めたほか、インテリアの刷新、新ボディカラーの採用により商品力を大幅に向上させた。

 フロア下に敷き詰めたリチウムイオン電池のエネルギー密度を高めることで、電池の寸法を変えることなく33kWhの大容量を達成。室内スペースを犠牲にすることなく、航続距離を229㎞から一気に390㎞まで伸ばした(JC08モード走行)。最高出力125PS、最大トルクを250Nmのモーターが、停止状態から時速100㎞まで7・3秒で加速する。もちろん排出ガスはゼロだ。

 また、647㏄の発電用エンジンを備えるレンジエクステンダーは、走行中にエンジンが発電し、後続可能距離をさらに121㎞伸ばし、計511㎞の走行が可能になった。

 インテリアには新たに二つのデザインが採用され三つのパッケージ──クールなアトリエ、ナチュラルなロッジ、上質かつ高級感あふれるスイートとなった。

 アトリエは市場からの要望が高かったブラック内装で、シート側面などにブルーのアクセントがあしらわれている。

 ロッジはウールとレザーのコンネーションで、ダッシュボードにはユーカリのトリムなど、上質かつ環境負荷を低減させた製法で作られた素材で構成され〝i〟の使命を体現しているともいえる。

 スイートは、レザーをシートとダッシュボードに存分に使い落ち着きのある雰囲気。レザーはオリーブの葉の抽出液でなめし、しなやかな手触りを実現した。ボディカラーでは、従来i8のみに設定されていた、個性的なプロトニックブルーを新採用した。

 EVに対する購入への抵抗感や不安を軽減するため、新型車購入時に公共充電サービスを利用できる「チャージナウ」が、12カ月間無料で提供される。自宅に充電設備がなくても安心して購入できるようになった。また、3年間にわたり主要項目のメンテナンスなどを無償提供するBMWiサービスインクルーシブプラスも全車に標準付帯され、安心してEVライフを楽しめるようになった。

 一方、販売面ではiブランド取扱店を今夏以降、全国で7店舗追加し全54店舗となった。また、最寄りにiブランド販売店がない場合は、移動セールス(モバイルセールスアドバイザー)が赴き対応する。

 【希望小売価格】アトリエ=499万円~546万円▽ロッジ=545万円~592万円▽スイート=560万円~607万円。

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