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2016/11/07

日産、ノートに新電動パワートレーン「e-POWER」搭載グレードを追加

osaki
カーアンドレジャーニュース

 日産自動車は11月2日、コンパクトハッチバックのノートを一部改良するとともに新電動パワートレーン、e-POWERを搭載するグレードを追加し発売した。この新パワートレーン、e-POWERは搭載するガソリンエンジンが発電した電力によりモーターの力で走るもの。モーター駆動の力強くレスポンスに優れた加速と静粛性を実現。モーター駆動車=充電が必要という、従来の電気自動車(EV)の概念を覆す、新しい電動車のかたちを示している。

■e-POWERとは?
 e-POWERのシステムはガソリンエンジン(発電用)、発電機、インバーター、モーターなどからなるパワートレーンと、高電圧バッテリー(リチウムイオン)で構成される。前述の通りクルマはモーターで駆動されるが、100%EVのリーフと異なり充電を必要としない。発電用のエンジンが回り続ければ走り続けられ、従来のガソリン車同様、ガソリンを給油するだけで走り続けることができる。なお、構造上このe-POWERは〝シリーズハイブリッド〟に分類される。

 とはいえ、EVと同様に常にモーターで走り続けられることから、力強く、レスポンスのいい滑らかな加速と走行時の高い静粛性が享受される。これまで同社がEV開発で培った大出力モーターの高精度制御技術が活かされ、1万分の1秒単位でトルクを制御し、発進加速、時速60㎞からの中間加速いずれも2・0㍑ターボをしのぐ加速力を発揮するという。

 エンジンの力はタイヤにつながっておらず、車体の発進や加速に使用しないことから、エンジンの最も効率のよい回転域で発電を行ない、従来型のハイブリッド車が得意とする市街地走行時でも競争力のある燃費を実現した(JC08モード燃費=37・2㎞/㍑~34・0㎞/㍑[e-POWER]、26・2㎞/㍑~23・4㎞/㍑[ガソリン車2WD])。

 エンジンによる発電とともに、アクセルオフや減速時における発電=回生による充電も積極的に行なわれ、アクセルペダルを戻した時の減速感は、ガソリン車のエンジンブレーキの約3倍の減速度となり、慣れればアクセルペダルの踏み加減でアクセル/ブレーキがコントロールできる〝ワンペダル感覚〟の運転が可能。市街地の公道走行では、アクセルとブレーキのペダルの踏みかえ回数が約7割減少したという(同社調べ)。ワンペダル感覚に加え、3種類の走行モードが用意され、ノーマルモードに加え加速度の違いにより、きびきびとした走りの「Sモード」、燃費にやさしい「エコモード」が設定されている。

■新世代の日産デザインを導入
 ノート全車においては、内外装に新デザインが採用されたほか、スマートルームミラー(インテリジェントアラウンドビューモニター機能表示付)が追加され、従来からのエマージェンシーブレーキとあわせ安全装備を向上させた。

 フロントマスクは全車Vモーショングリルとシャープな形のヘッドランプ、ロー&ワイドを強調するバンパーを採用。リヤも新しいバンパーデザインとリヤコンビネーションランプに組み込まれたブーメラン型のライトチューブがワイド感とダイナミックさを主張している。ボディからは5色の新色を加え全13色となった。

 内装では、全車にDシェイプの3本ステアリングを採用したほか、プレミアムホワイトインテリアが一部グレードにメーカーオプションで設定された。

 スマートルームミラーはスイッチを切り替えることで、車両後部に装着された高解像度カメラが撮影した車両後方の映像を、ルームミラーに映しだすもの。後席の乗員やヘッドレスト、ラゲージの積載物などで遮られがちだったルームミラーの後方視界をクリアにすることができる。

 また、スマートルームミラー使用中にスイッチの切り替えで、インテリジェントアラウンドビューの画像をルームミラーに映しだすこともできる。

 【希望小売価格】[ガソリン2WD]139万3200円~198万5040円[ガソリン4WD]171万1800円~192万9960円[e-POWER(2WDのみ)]177万2280円~224万4240円

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