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2017/05/23

HondaJet EBACEで最近の活動状況を発表

osaki
カーアンドレジャーニュース

 本田技研工業の航空機事業子会社であるホンダ エアクラフト カンパニー(HACI)は、スイスのジュネーブで5月21日(日)から24日(水)まで開催されている欧州最大のビジネス航空ショーである「EBACE2017(2017 European Business Aviation Convention & Exhibition)」にて、最新の活動状況を発表した。

東南アジア地域での受注開始

 HACIは、タイのバンコクに本拠を置くThai Aerospace Services (TAS) 社を東南アジア地域における初めてのディーラーに指定。TAS社は、40年以上の活動実績を有し、今後はHondaJetのディーラーHondaJet Southeast Asiaとして、タイ、カンボジア、ラオス、マレーシア、ミャンマー、シンガポール、およびベトナムにおける同機の販売の他、各種のサービスやサポートを行う。

 HondaJetの開発責任者であり、HACIの藤野道格社長は「我々は、アジアでの市場性を検討してきました。東南アジアにおけるHondaJetに対する関心は非常に高く、東南アジアでのHondaJetの受注を開始いたします。この地域のビジネスジェット機の市場の成長率は高いと予測されており、HondaJetへの潜在需要も高いと見ています」と語った。

 TAS社のカサボル・ボウォンスリカン社長は、「TAS社がHondaJetのディーラーとしてお客様のサポートをすることができることをうれしく思います。高性能、高効率なHondaJetを用いることでASEAN諸国の移動がより効率的になり、この地域の経済効果にもポジティブなインパクトを与えることでしょう」と述べた。

欧州におけるフラクショナルオーナーシップ提供会社より複数機を受注

 欧州でフラクショナルオーナーシップ(分割所有)のプログラムを提供するFlyHonda社から、複数機のHondaJetを受注。マン島に本社を置くFlyHonda社は、顧客がパイロットあるいはコパイロットとしてHondaJetを操縦し、ビジネスジェットの飛行の楽しみを経験して頂くというユニークなサービス(turn-left or right)も提供している。英国および南欧州において提供するこのサービスで、HondaJetの所有をより身近で便利なものするとしている。

マイアミ-パナマ間のスピード記録を達成

 4月19日にパナマで開催された航空ショー「Aero Expo Panama Pacifico 2017」でHondaJetの展示を実施。HondaJetは移動のため、米国東部時間午後2時40分に米国マイアミを出発し、高度43,000フィート、約35ノットの向かい風の中、同午後5時47分にパナマに着陸。飛行時間は3時間7分で、この区間の最短飛行時間記録として米国航空協会 (The United States National Aeronautic Association)に公式認定された。

 HondaJetは、主翼上面のエンジン配置や自然層流翼型、一体成型複合材胴体などHondaの独自開発技術の採用により、クラス最高水準の最高速度、最大運用高度、上昇性能、燃費性能および室内サイズを実現した小型ビジネスジェット機。2015年12月に米国で納入が開始され、現在は、カナダとメキシコを含む北米、欧州、中南米および東南アジアで販売されている。2017年第1四半期には15機のHondaJetがデリバリーされ、小型ビジネスジェット機のカテゴリーでは最も多くデリバリーされた機体となった。

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