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2017/06/19

インディ初制覇の佐藤琢磨選手が凱旋報告 激闘を語る

osaki
カーアンドレジャーニュース

 日本人初のインディ500マイルレース優勝ドライバー、佐藤琢磨選手(アンドレッティオートスポーツ)が6月13日、ホンダ本社で報道関係者に凱旋報告を行った。トップに立つまでの戦略や、ラスト5周でトップに立ってからの心境、優勝後のアメリカ国内での影響の大きさなどを語った。佐藤選手の活動を支援してきたホンダからは、この偉業達成を祝し最新型スポーツカー、NSXが贈られた。

 ゴール後「無線でありがとうをいいたかったが、言葉にならなかった(佐藤選手)」。ヘルメットの中で自然と叫び声が上がり、その声を放送で聞いた人も少なくないはず。「これは自分の気持ちの表れ。本当にうれしい。挑戦を続け、夢がかなった瞬間(同)」また「信じれば夢が叶う。夢を持ち続けることの大切さ、挑戦し続けることの楽しさを改めて学んだ。この勝利を皆さんとわかち合いたい(同)」と、喜びを噛みしめた。

 インディ500マイルレースは、シリーズの1戦だが今年で101回目と、伝統と高い格式を持ち、世界三大レースの一つにも挙げられている。1周2・5マイル(約4㎞)の楕円形のコースを、給油・タイヤ交換など6~7回のピットストップを経て、一人で200周(約800㎞)を走り切る。時速370㎞でストレートからコーナーへ。縦横に大きなGがかかる。コーナーで速度低下を避けるため、最小限ハンドルを動かせば曲がれるよう、車両の前後バランスを意図的に崩すなど、超高速の中でドライバーには緻密な作業が強いられる。

 現在、佐藤選手はポイントランキング3位。次の目標はシリーズチャンピオン獲得だ。「後半戦で1~2勝、コンスタントに5位以内でゴールすれば…」と、新たな挑戦が始まった。
 この佐藤選手の偉業達成に対し、モータースポーツ取材記者・編集者で構成される日本モータースポーツ記者会(JMS)は同日、偉大なこの功績を後世に残すため「JMS栄誉賞」を贈った。同会では、毎年将来を嘱望される若手選手、永年の功績を残した選手・団体を表彰しており、このような栄誉賞を贈るのは今回が初めて。

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