ミシュランタイヤ、新スタッドレスタイヤ「X-アイス3プラス/アジリスX-アイス」発表
matsuguma
日本ミシュランタイヤは6月26日、スタッドレスタイヤの新商品「X-アイス3プラス」と「アジリスX-アイス」を発表した。いずれも8月1日から発売される。
X―アイス3プラスは、現行品の「X-アイス3」の総合性能を維持しながら氷上性能を向上させた。今回新たに採用された新コンパウンド「表面再生ゴム」は、ゴムの中にMチップと呼ばれる物質が詰まっており、タイヤの摩耗が進むにつれ中のMチップが溶け出し、タイヤ表面には無数の小さな穴が出現する。これにより、摩耗が進んでも常に表面には無数の穴が再生されるため、アイスブレーキ性能が長期にわたって続くほか、ドライ路面やウェット路面でも高いグリップ力を確保。X-アイス3と比べ、アイスブレーキング性能は新品時で4・5%、摩耗時でも11・5%向上した。タイヤサイズは、15インチから18インチの計15サイズで価格はオープンとなっている。(写真右:1万㎞走行して摩耗したX-アイス3プラス。タイヤ表面に触れるとざらざらとした感触でMチップによる無数の穴が出現しているのがわかる)
このX-アイス3プラスは、ビックボックス東大和スケートセンターでX-アイス3との氷上性能比較や公道の体験試乗会が行われた。氷上性能では、新品タイヤと1万㎞を走行した摩耗タイヤがそれぞれ用意されたブレーキング体験と、スラローム体験を実施した。
(ブレーキング体験)
氷上性能を特に感じられたのがスラローム体験だ。X-アイス3プラスでは、ステアリングの切り始めから車両が向きを変え、スラロームを楽に抜けられた。これに対してX―アイス3では、ステアリングの切り始めから車両が向きを変えるまでに若干のタイムラグがあり、車両が向きを変えるのにより多くの舵角を必要とした。また、公道走行では、パターンノイズの少なさや、ステアリングの応答性等から夏タイヤと遜色ないレベルのポテンシャルを備えていた。
(スラローム体験)
一方、商用車をターゲットにしたスタッドレスタイヤ「アジリスX-アイス」(写真右)は、X-アイスシリーズの優れたアイスグリップ性能とバン・ライトトラックなどに求められるロングライフ性能を高い次元で両立した。
トレッドパターンは、X-アイスシリーズのVシェイプデザインを採用し、溝の角度を最適化。アイス性能を犠牲にすることなく雪上性能との両立をバランスよく実現。さらに、トレッド端部まで覆うキャッププライと強靭なビード構造が、ライトトラックの過酷な使用条件に長期間対応する。サイズは195/80R15LT107/105Rで、オープン価格となっている。
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