パイオニア、HEREテクノロジーズと資本提携に合意、パートナーシップを一層強化
matsuguma
パイオニアは9月19日、オランダに拠点を置く位置情報サービスのグローバルプロバイダーHEREテクノロジーズ(以下、HERE)と従来の業務提携に加え、資本提携の合意書を締結したと発表した。これによりHEREは、パイオニアが新規に発行する普通株式を総額1734万3300ユーロ(発行済株式総数のうち約3%)で、取得。一方、パイオニアはアウディAG、BMWグループ、ダイムラーAGの持ち株会社であるThereHoldingB.V.が保有するHEREの株式(発行済株式総数のうち約1%)を同額で取得する。
両社は、2015年9月にそれぞれが保有する技術を自動運転開発に向け協業を検討。16年5月に自動運転向け地図データの効率的な更新・運用を可能にする“データエコシステム”の開発にパイオニアの3D-リーダーセンサーを活用する実証実験に合意。17年2月には自動車業界をはじめ、さまざまな業界向けの次世代位置情報サービスで戦略的提携を結んでいる。また、同年6月にパイオニアの子会社で地図事業を担うインクリメント・ピー(本社:東京都文京区、神宮司巧社長)およびHEREは、自動運転時代に向けたグローバルな地図ソリューションの実現を目的とした基本契約を締結している。
HEREのエザード・オーバービークCEOは、「世界第3位の経済大国である日本は、非常に重要なマーケットであるとともに、世界のテクノロジーの拠点でもある。今回発表した資本提携は、これまでの事業提携をより強化するもので、将来的にはさまざまなマッピンのソリューションを提供する」と述べた。
両社は、地図および位置情報技術を活用し、自動車の速度や交通情報、天候等の情報から、ドライブ時の事故リスクを予測する事故リスクプラットフォームの開発や、パイオニアの市販用デバイスから収集したデータをHEREの位置情報サービスへ活用する検討。HEREとインクリメント・ピーの両社が地図を供給している地域について、お互いのメリットが活かせる協業の可能性を検討する等、継続して協業を進めていく方針だ。
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